「安城市の土地価格は、2026年も上がっているのか」「安城駅と三河安城駅では、どちらの土地が高いのか」「自宅や相続した土地はいくらくらいで売れるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、2026年の地価公示では、安城市の住宅地・商業地ともに平均変動率は上昇しています。
安城市の住宅地平均価格は1㎡当たり15万8,100円、平均変動率は前年比2.5%上昇です。商業地平均価格は1㎡当たり21万2,000円、平均変動率は2.9%上昇となっています。住宅地の坪単価に換算すると、平均で約52万3,000円です。
ただし、この数字を安城市内のすべての土地に当てはめることはできません。
同じ安城市でも、安城駅、三河安城駅、新安城駅、桜井駅では、交通利便性、用途地域、道路、土地の広さ、周辺の建物、想定される買主が異なります。駅名が同じでも、駅前の商業地と郊外の市街化調整区域では、価格水準が大きく違うことがあります。
この記事では、2026年1月1日時点の地価公示を基に、安城市の土地価格を駅・町名別に比較します。売却査定や土地購入の判断に地価公示を利用するときの注意点も、不動産実務の視点から解説します。
この記事で分かること
・2026年の安城市における住宅地・商業地の平均価格
・安城、三河安城、新安城、桜井の代表的な公示地点の違い
・安城市内でも土地価格に差が生じる理由
・地価公示を売却価格や購入予算に使うときの注意点
・土地の個別価格を調べるために確認したい資料
2026年の安城市地価公示は住宅地・商業地ともに上昇
令和8年、つまり2026年の地価公示は、2026年3月17日に公表されました。地価公示は、国土交通省土地鑑定委員会が選定した標準地について、毎年1月1日時点の正常な価格を公示する制度です。
安城市の2026年地価公示は、次の結果となっています。
| 区分 | 2026年平均価格 | 2025年平均価格 | 2026年平均変動率 | 標準地数 |
|---|---|---|---|---|
| 住宅地 | 15万8,100円/㎡ | 15万4,600円/㎡ | +2.5% | 22地点 |
| 商業地 | 21万2,000円/㎡ | 20万5,900円/㎡ | +2.9% | 9地点 |
| 工業地 | 7万7,000円/㎡ | ― | +8.6% | 2地点 |
住宅地・商業地の平均価格は、いずれも愛知県内の市町村別平均価格で5位です。ただし、これは複数の標準地を平均した数値であり、一般の土地の査定額や成約価格を示すものではありません。
「安城市の住宅地は平均坪52万円程度だから、自分の土地も同じ坪単価で売れる」と判断するのは早いでしょう。
土地価格は、駅距離だけでなく、前面道路、間口、敷地形状、面積、用途地域、建築できる建物、上下水道、境界、周辺環境などによって変わります。
安城・三河安城・新安城・桜井の代表地点を比較
次の表は、各駅周辺にある住宅系標準地の代表例です。
駅周辺全体の平均価格ではなく、それぞれ条件の異なる一つの標準地を比較しています。特に三河安城の標準地は、高層共同住宅を想定した大規模敷地です。一般的な戸建住宅用地とは条件が異なるため、単純な駅別ランキングとしては利用できません。
| 駅・エリア | 標準地・町名 | 駅距離 | 2026年価格 | 坪単価換算 | 2025年価格 |
| 安城駅 | 御幸本町 | 約560m | 22万5,000円/㎡ | 約74万4,000円/坪 | 22万円/㎡ |
| 三河安城駅 | 三河安城本町1丁目 | 約800m | 20万2,000円/㎡ | 約66万8,000円/坪 | 19万8,000円/㎡ |
| 新安城駅 | 東栄町3丁目 | 約750m | 18万7,000円/㎡ | 約61万8,000円/坪 | 18万4,000円/㎡ |
| 桜井駅 | 桜井町桜西1丁目 | 約270m | 16万6,000円/㎡ | 約54万9,000円/坪 | 16万4,000円/㎡ |
安城駅周辺の御幸本町は、安城駅から約560m、地積154㎡の住宅利用地です。2026年価格は1㎡当たり22万5,000円で、前年の22万円から約2.3%上昇しています。駅や公共施設に近く、周辺で区画整理などの整備が進んでいることが、鑑定評価書でも示されています。
三河安城本町1丁目の標準地は、三河安城駅から約800m、地積2,717㎡の高層共同住宅地です。2026年価格は1㎡当たり20万2,000円で、前年は19万8,000円でした。大規模マンション敷地を想定した地点であるため、小規模な戸建住宅用地と同じ基準では比較できません。
新安城駅周辺の東栄町3丁目は、駅から約750m、地積143㎡の低層住宅地です。2026年価格は1㎡当たり18万7,000円で、前年から約1.6%上昇しています。一般住宅を中心にアパートなども見られる住宅地域です。
桜井町桜西1丁目は、桜井駅から約270m、地積135㎡の区画整然とした住宅地です。2026年価格は1㎡当たり16万6,000円で、前年の16万4,000円から約1.2%上昇しました。鑑定評価書では、土地区画整理事業を経て住宅地としての成熟が進んでいることが示されています。
安城市の土地価格は駅名だけでは判断できない
今回取り上げた代表地点では、安城駅周辺の御幸本町が最も高い価格となっています。
ただし、「安城駅の土地はすべて坪74万円」「桜井駅周辺はすべて坪55万円」と考えることはできません。
例えば、桜井駅から約270mの桜井町桜西1丁目は1㎡当たり16万6,000円ですが、桜井駅から約2.4km離れた石井町辻原の標準地は、1㎡当たり7万1,000円です。
石井町の標準地は、市街化調整区域内にあり、農家住宅や一般住宅が見られる地域です。駅からの距離だけでなく、都市計画上の区域、建築や利用の制限、土地の広さ、道路条件が異なるため、大きな価格差が生じています。
安城市の土地を調べるときは、少なくとも次の条件を確認する必要があります。
・市街化区域か市街化調整区域か
・住宅地、商業地、工業系地域のどこにあるか
・最寄り駅と実際の徒歩距離
・前面道路の幅員、接道方向、間口
・整形地か、旗竿地・変形地か
・駐車場を何台確保できるか
・建物の解体や造成が必要か
・上下水道や越境、境界の問題がないか
安城市は車移動を前提とする買主も多いため、駅距離だけでなく、道路の出入りや駐車場配置が土地の評価に影響する場合があります。
地価公示を売却価格にそのまま使えない理由
地価公示は、土地価格を判断するための有力な参考資料です。ただし、公示価格がそのまま売却価格になるわけではありません。
国土交通省も、地価公示は近隣地域の標準的な画地の価格であり、地域内のすべての土地を画一的に示すものではないと説明しています。
同じ地域でも、土地の広さ、形状、接面道路、方角などの個別条件を比較する必要があります。また、公示価格は2026年1月1日時点の価格であるため、実際の売却時期との時間差も考慮しなければなりません。
実際の売却価格を検討するときは、地価公示に加えて、次の情報を確認します。
・周辺の土地や戸建ての成約事例
・現在販売されている競合物件
・土地を購入する可能性がある買主層
・古家を残して売るか、解体して売るか
・測量、造成、擁壁、上下水道などの費用
・売却期間と価格設定のバランス
地価公示が上昇していても、すべての土地が短期間で売れるとは限りません。
一方で、道路や形状などに弱点がある土地でも、分割、建て替え、事業利用、隣接地との一体利用など、買主の使い方によって評価されることがあります。
安城市で土地を売却・購入するときの判断ポイント
土地を売却する場合は、公示価格より高いか低いかだけでなく、「どのような買主に、どのような使い方で提案するか」が重要です。
安城駅周辺では、駅への近さや生活利便性を重視する住宅購入者のほか、土地の規模によっては共同住宅や事業利用を検討する買主も考えられます。
三河安城駅周辺では、東海道新幹線やJR東海道本線へのアクセスを重視する層が想定されます。ただし、大規模マンション用地と戸建住宅用地では、価格形成の考え方が異なります。
新安城駅周辺では、名鉄を利用する通勤者に加え、道路、駐車場台数、周辺の商業施設との関係も見られます。
桜井駅周辺では、区画整理された住宅地と、郊外や市街化調整区域に近い土地を分けて考える必要があります。
購入する場合も、土地単価だけで判断するのではなく、建物、外構、造成、地盤、上下水道などを含めた総予算で比較することが大切です。
都市計画、建築、農地、税金、登記に関する具体的な扱いは、土地ごとに個別確認が必要です。
相談前に準備しておきたい資料
所有する土地の価格や売却方法を相談するときは、次の資料があると状況を整理しやすくなります。
・固定資産税納税通知書、課税明細書
・登記事項証明書
・公図、地積測量図、確定測量図
・境界確認書
・購入時の売買契約書、重要事項説明書
・建築確認関係書類、建物図面
・相続関係資料
・住宅ローン残高が分かる資料
・土地、建物、道路、境界付近の写真
すべての資料がそろっていなくても相談は可能です。
最初に所在地と現在の利用状況が分かれば、必要な調査や追加資料を整理できます。相続登記、税務、建築制限などは、不動産会社だけで判断できない場合もあるため、必要に応じて司法書士、税理士、土地家屋調査士、建築士などへの個別確認が必要です。
安城市の土地価格を調べるなら現状整理から
2026年の地価公示では、安城市の住宅地、商業地ともに平均価格は上昇しています。
しかし、市全体の平均価格や最寄り駅だけで、所有地の価格を判断することはできません。
安城、三河安城、新安城、桜井では、それぞれ買主層や土地利用の可能性が異なります。同じ駅周辺でも、市街化区域と市街化調整区域、駅前と郊外、整形地と変形地では、価格や売却方法が変わります。
ヒロセット不動産では、地価公示だけでなく、周辺の成約事例、道路、用途地域、土地形状、建物状態、相続関係、想定される買主層を確認しながら、売却、保有、活用の選択肢を整理します。
まだ売却すると決めていない段階でも、現状を確認することは可能です。
安城市をはじめ、西尾市、岡崎市、刈谷市、碧南市、高浜市、豊田市、幸田町、名古屋市周辺で、不動産の売却、相続、空き家、土地活用についてお悩みの方は、ヒロセット不動産までお気軽にご相談ください。
4. よくある質問
Q1.2026年の安城市の住宅地はいくらですか?
安城市の住宅地平均価格は1㎡当たり15万8,100円、坪単価換算で約52万3,000円です。ただし、22地点の平均値であり、個別の土地価格ではありません。道路、駅距離、形状、用途地域などを含めた確認が必要です。
Q2.安城駅、三河安城駅、新安城駅、桜井駅ではどこが高いですか?
今回選んだ住宅系標準地では、安城駅周辺の御幸本町が1㎡当たり22万5,000円で最も高い結果です。ただし、各標準地は面積や用途が異なるため、駅周辺全体の価格順位を示すものではありません。
Q3.公示地価を坪単価に換算する方法はありますか?
1㎡当たりの価格に約3.3058を掛けると、1坪当たりの価格に換算できます。例えば、1㎡15万円なら約49万6,000円/坪です。計算結果は目安であり、実際の査定では土地の個別条件を調整します。
Q4.地価公示と実際の売却価格は何が違いますか?
地価公示は、特定の標準地について毎年1月1日時点の正常な価格を示したものです。実際の売却価格は、成約時期、道路、形状、面積、建物、境界、需要などによって変わるため、公示価格と一致するとは限りません。
Q5.地価が上がっているなら、土地を売らずに持つべきですか?
一律には判断できません。維持費、固定資産税、将来の利用予定、相続人の意向、建物状態、売却後の資金計画を含めて比較する必要があります。税金や相続制度の適用については、税理士などへの個別確認が必要です。
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