西尾市肴町で、築100年以上とされる古民家を再生した「ヒロキチ商店」が、2026年11月7日にオープンする予定です。

単なる新店舗ではなく、1階にシェアキッチン・お土産販売・座席スペース、2階に建築設計事務所を設け、出店を考える人が小さく店舗運営へ挑戦できる場所と、地域交流の拠点を兼ねる計画です。運営する株式会社 HERO ARCHITECTSの発表によると、長年使われていなかった古民家の柱や梁などを生かしながら改修が進められています。

西尾市で空き家や古い建物を所有している方にとっても、「古いから解体する」以外の可能性を考える材料になりそうな事例です。

この記事で分かること

  • ヒロキチ商店の開業予定日・場所・施設内容
  • 築100年以上の古民家をどのように活用する計画なのか
  • 2026年9月に予定されている内壁塗装ワークショップ
  • 西尾市が進める空き家・空き店舗活用との関係
  • 空き家・古民家を所有している人が活用前に確認したいポイント

先に結論|ヒロキチ商店は「古い建物を残して使う」西尾市の新しい活用事例

ヒロキチ商店は、西尾市肴町12にある築100年以上の古民家を改修し、2026年11月7日に開業予定の複合拠点です。

現在公表されている概要は次のとおりです。

項目内容
名称ヒロキチ商店
所在地愛知県西尾市肴町12
開業予定日2026年11月7日
建物築100年以上の古民家
1階シェアキッチン、お土産販売、座席スペース、イベント利用
2階株式会社 HERO ARCHITECTSの設計事務所
運営株式会社 HERO ARCHITECTS
主な目的小規模出店の支援、地域交流、古民家・街並みの活用

注目したいのは、古い建物を単に店舗へ改装するだけではなく、「出店したい人が試せる場所」として使おうとしている点です。

ヒロキチ商店では何ができる予定?

1階はシェアキッチンとお土産販売スペース

1階には客席と一体になったシェアキッチン、お土産販売スペース、座席が設けられる予定です。

出店者が飲食を提供した際のイートインスペースだけでなく、休憩場所やイベント会場としての利用も想定されています。

一般的な飲食店のように一つの事業者だけが固定的に利用するのではなく、複数の出店希望者が利用できる場所になる点が特徴です。

2階には設計事務所が入居予定

2階には、施設を運営する株式会社 HERO ARCHITECTSの事務所が2026年11月から移転する予定と発表されています。

同社は建築の設計監理や家具・プロダクトデザインなどを行っており、施設の設計だけでなく、その後の運営管理にも関わる計画です。

建物を改修して終わるのではなく、実際に拠点として継続利用していく計画になっている点も、古民家活用を見るうえでは重要です。

なぜ築100年以上の古民家を残したのか

今回使われる建物は、所有者が転居した後、長期間使われていなかった古民家とされています。

運営者の発表では、建物がある肴町はかつて商店街として栄えた地域で、外観や柱・梁など既存住宅の雰囲気を残しながら、耐震補強を行い、継続利用していく計画です。

不動産所有者の立場から見ると、ここには一つ大切なポイントがあります。

「築年数が古い=解体するしかない」とは限らないということです。

もちろん、すべての古家を残せるわけではありません。

建物の劣化状況、構造、修繕費、土地の利用目的、事業として継続できるかなどによって、残す方がよい場合と解体した方がよい場合があります。

そのため、古い建物を所有している場合は、解体を先に決めるのではなく、

「建物を残して利用できるか」

「第三者へ貸せる可能性はあるか」

「店舗・事務所など別用途を検討できるか」

「建物付きで売る選択肢はあるか」

を確認してから判断する方が、選択肢を比較しやすくなります。

9月19日~23日には内壁塗装ワークショップも予定

オープン前の2026年9月19日から23日まで、ヒロキチ商店の内壁塗装に参加できるワークショップも予定されています。

公表内容では次の予定です。

期間:2026年9月19日~23日
時間:各日9時~16時
会場:愛知県西尾市肴町12

参加希望者については、株式会社 HERO ARCHITECTSの公式Instagramまたは案内されているメール窓口への連絡が案内されています。

開催内容や募集状況が変更される可能性もあるため、参加を検討する場合は最新情報を運営者へ確認してください。

西尾市では空き家・空き店舗を「使う」ための仕組みも進んでいる

ヒロキチ商店だけを見ると一つの店舗開業ですが、西尾市全体を見ると、空き家や空き店舗を地域で再利用する動きと重なる部分があります。

西尾市では現在、「西尾市空き家バンク」を設け、空き家・空き地を売りたい、貸したい人と、利用したい人をつなぐ仕組みを運営しています。

さらに中心市街地では「空き店舗等活用事業補助金」があり、要件を満たす新規出店者等に対して、対象となる店舗改装費の3分の2、上限200万円を予算の範囲内で補助する制度が案内されています。申請前に工事へ着手すると対象外になるなど条件があるため、利用する場合は事前確認が必要です。

また、2026年4月には、新規出店者・物件所有者と、店舗設計・資金・広報などを支援できる事業者をつなぐ「マチマッチ」もスタートしています。

なお、ヒロキチ商店がこれらの補助金や制度を利用しているかは、今回確認した公表資料からは確認できません。

制度そのものと個別事業の利用実績は分けて考える必要があります。

古民家活用で重要なのは「建物」だけではない

ヒロキチ商店のような事例を見ると、「うちの古い家も店舗にできるのでは」と考える所有者もいるかもしれません。

ただし、実際の不動産活用では建物の雰囲気だけでは判断できません。

確認したいのは、例えば次のような内容です。

建物の構造や劣化状態、改修費、土地と建物の名義、道路との関係、境界、給排水設備、利用したい用途、周辺の需要、駐車・搬入条件、毎月の維持費、運営者を誰にするかなどです。

店舗や飲食用途などへの転用を検討する場合には、用途・規模・工事内容によって建築、消防、営業許可など個別の確認が必要になる場合もあります。

そのため、「建物が残っているから活用する」のではなく、誰が、何のために、どの程度の費用をかけて、何年間使うのかまで整理する必要があります。

利用する側・借りる側は古民家のどこを見る?

所有者からすると「築100年」という数字が最初に気になります。

一方、実際に借りる人や利用する事業者は築年数だけを見ているわけではありません。

例えば、

「その建物ならではの雰囲気があるか」

「店舗として使いやすい間取りか」

「設備工事にいくら必要か」

「商品搬入や来店がしやすいか」

「改修費を負担しても事業として成立するか」

といった視点で判断します。

つまり、古い建物の価値は「住宅としてあと何年使えるか」だけでは測れません。

一方で、雰囲気が良くても改修費や維持費が大きければ活用が難しくなるため、建物価値と事業性の両方を確認する必要があります。

空き家所有者が「解体する前」に考えておきたいこと

ヒロキチ商店の事例から不動産所有者が考えておきたいのは、古家を必ず残すべきということではありません。

大切なのは、解体すると元に戻せないため、その前に建物を残した場合の選択肢を一度確認することです。

特に、

古い商店や町家
相続した実家
長期間使っていない住宅
以前店舗として利用していた建物
駅や商店街に近い空き家

などは、住宅としての評価だけでなく、店舗、事務所、賃貸、地域活動など別の使い方を検討できる場合があります。

逆に、構造上の問題や改修費、土地利用上の制約などから、解体して土地として利用・売却する方が現実的なケースもあります。

結論を先に決めるのではなく、「残す場合」と「解体する場合」を比較することが重要です。

西尾市の空き家・古家は売却だけでなく活用も比較する

西尾市には、市街地の古い住宅や店舗だけでなく、郊外の戸建、相続した実家、使われていない土地など、さまざまな不動産があります。

同じ築古建物でも、

土地として購入したい人が中心になる物件
中古住宅として利用できる物件
店舗など別用途を検討できる物件
改修費が大きく解体を比較した方がよい物件

では、判断が変わります。

そのため、「古いから価値がない」「売れないから活用する」という二択ではなく、売却・賃貸・活用・保有・解体を一度並べて比較することが大切です。

西尾市では空き家バンクや空き家相談窓口も設けられているため、公的制度を確認する方法もあります。

ヒロセット不動産への相談について

ヒロセット不動産では、西尾市を含む愛知県内で、空き家、古家付き土地、相続不動産、土地活用などについて、売却すると決める前の段階から相談を受け付けています。

「古い建物を残せるか知りたい」

「解体して土地として売った方がよいのか迷っている」

「貸す方法と売る方法を比較したい」

「相続した家を何となくそのままにしている」

という段階でも、まずは土地・建物の条件を整理することができます。

建物の活用可能性だけでなく、道路、土地形状、境界、周辺需要、売却した場合の買主像なども含めて比較してから方向性を考えることが大切です。

まとめ|ヒロキチ商店は「空き家をどう使うか」を考える一つの事例

西尾市肴町では、築100年以上の古民家を利用した「ヒロキチ商店」が2026年11月7日にオープンする予定です。

1階にはシェアキッチンやお土産販売、交流スペース、2階には設計事務所が入り、古い建物を残しながら新しい利用方法を組み合わせる計画になっています。

すべての古民家に同じ方法が適しているわけではありません。

ただ、使っていない家や古い店舗について「解体するか、売るか」だけではなく、「残して使える可能性はないか」を一度確認することには意味があります。

まだ売却すると決めていない段階でも、土地と建物の条件を確認しておけば、売る・貸す・残す・活用するという選択肢を比較しやすくなります。

よくある質問

Q.ヒロキチ商店はいつオープンしますか?

2026年11月7日のオープン予定と、運営する株式会社 HERO ARCHITECTSから発表されています。工事や運営上の事情によって変更される可能性もあるため、訪問前には公式情報を確認してください。

Q.ヒロキチ商店はどこにありますか?

所在地は愛知県西尾市肴町12です。築100年以上とされる古民家を改修し、シェアキッチン、お土産販売、交流スペース、設計事務所として利用する計画です。

Q.一般の人でもシェアキッチンを利用できますか?

出店希望者の挑戦を支援するシェアキッチンとして計画されていますが、利用条件、料金、予約方法などの詳細は最新の公式案内を確認してください。現時点で確認できない条件を推測して判断しない方が安全です。

Q.古い空き家でも店舗などに活用できますか?

可能性はありますが、すべての建物が適しているわけではありません。建物状態、改修費、道路、設備、用途、事業性などを確認する必要があります。解体を決める前に、残した場合の利用方法も比較すると判断しやすくなります。

Q.売却する予定がなくても空き家について相談できますか?

相談できます。売却、賃貸、活用、保有、解体のどれが適しているか決まっていない段階でも、まず不動産の条件を整理することは可能です。資料が全部そろっていなくても、所在地や現在の状況から確認を始められます。

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参考情報

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