公開日:2026年9月17日
執筆:ヒロセット不動産
名古屋市東区東外堀町35番地にある三和化学研究所の名古屋本社で、建替えに向けた既存建物の解体工事が進んでいます。
本社建替え自体は2025年12月に公表されていましたが、名古屋市が2026年9月16日に更新した「大気汚染防止法に基づく解体・改修工事の届出情報」では、「株式会社三和化学研究所本社建替えプロジェクト(建物解体)」として掲載され、届出上の工事期間は2026年5月7日から9月30日までとなっています。
今回の計画は本社を別地域へ完全移転するものではありません。建替え期間中のみ名古屋市中区錦へ本社機能を一時移転し、新本社は東区東外堀町の現在地で2028年夏ごろの完成が予定されています。
この記事で分かること
- 三和化学研究所・名古屋本社建替えの現在の状況
- 解体工事の届出上の期間
- 一時移転先と新本社の完成予定
- 東外堀町の本社は今後どうなるのか
- 本社建替えを周辺不動産の所有者がどう見ればよいのか
三和化学研究所本社は「届出上、解体工事期間中」
2026年9月16日更新の名古屋市資料では、東区東外堀町35番地について次の内容が掲載されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 工事名称 | 株式会社三和化学研究所本社建替えプロジェクト(建物解体) |
| 所在地 | 名古屋市東区東外堀町35 |
| 工事内容 | 建物解体 |
| 届出上の開始日 | 2026年5月7日 |
| 届出上の終了日 | 2026年9月30日 |
| 名古屋市資料更新日 | 2026年9月16日 |
ここで注意したいのは、この資料が一般的な「建築工事の進捗報告」ではなく、大気汚染防止法に基づく解体・改修工事の届出情報であることです。
したがって、2026年9月17日時点では届出上の解体工事期間内にあることは確認できますが、実際の現地工事が何%まで進んでいるか、9月30日に必ず解体が完了するかまでは、この資料だけでは確認できません。
今後、工事予定が変更される可能性もあるため、最新状況は会社や行政の公表資料を確認する必要があります。
なぜ本社を建て替えるのか
三和化学研究所は2025年12月17日、本社ビルの建替えを正式に発表しています。
会社発表では、現本社ビルが築50年を経過し、老朽化が進んでいることを建替えの理由としています。新本社の所在地は現在と同じ名古屋市東区東外堀町35番地で、完成時期は2028年夏ごろの予定です。
つまり今回の計画は、
「東区から本社がなくなる」
のではなく、
「現在地の既存本社を解体し、同じ土地で新しい本社へ建て替える」
という計画です。
この違いは、地域の土地利用を考えるうえでも重要です。
企業の移転・閉鎖・土地売却とは異なり、少なくとも現在公表されている計画では、東外堀町35番地を引き続き本社所在地として利用する方針が示されています。
本社機能は中区錦へ一時移転済み
建替え期間中、三和化学研究所の本社機能は名古屋市中区へ一時移転しています。
一時移転先は、
名古屋市中区錦1丁目3番7号
平和不動産桜通ビル(受付6階)
です。
三和化学研究所の公式サイトでは、2026年2月24日から2028年夏までの予定で一時移転すると案内されています。
なお、2025年12月の会社発表では、この一時移転に伴って商業登記上の本店所在地および製造販売業に係る主たる事務所の所在地は変更しないとされています。
「一時移転」と「本店そのものの移転」は分けて考える必要があります。
新しい名古屋本社は2028年夏ごろ完成予定
現在確認できる会社公式情報では、新本社の完成時期は2028年夏ごろとされています。
一方、今回確認した三和化学研究所の公式発表では、新本社について、
- 階数
- 建物高さ
- 延床面積
- 建築面積
- 新本社の詳しい機能
- 外観デザイン
などの詳細は確認できませんでした。
これらについては、今後の会社発表や建築計画に関する公開情報を確認する必要があります。
現時点で数字を推測して記載するのは適切ではありません。
東外堀町の本社はどのような場所にある?
三和化学研究所の公式案内によると、東外堀町の本社は地下鉄名城線「名古屋城駅」3番出口から徒歩約8分、桜通線・名城線「久屋大通駅」1A出口から徒歩約9分とされています。
名古屋市東区の中でも、中区の都心部に近いエリアです。
ただし、不動産を考える場合は「名古屋城駅や久屋大通駅に近い」という立地だけで価格を判断することはできません。
土地ごとに、
- 前面道路の幅員・道路種別
- 接道間口
- 土地面積
- 土地形状
- 用途地域
- 建ぺい率・容積率
- 高さ等に関する建築上の制限
- 現在の建物用途
- 周囲の土地利用
などを確認する必要があります。
特に都心に近い土地では、戸建住宅だけを想定するのではなく、事務所、店舗、共同住宅、事業用建物など、その土地でどのような利用が可能なのかという視点が不動産価値の判断に関係します。
本社建替えで周辺の土地価格は上がる?
今回の本社建替えだけを理由に、周辺不動産の価格が上昇すると判断することはできません。
これは土地所有者の方にとって特に注意したいポイントです。
大規模な建替え、店舗出店、マンション建設などが発表されると、
「近所の土地も値上がりするのではないか」
と考えたくなることがあります。
しかし、実際の不動産価格は一つの開発だけで決まるものではありません。
たとえば同じ東区でも、
- 駅からの距離
- 土地の間口
- 前面道路
- 土地の形
- 土地面積
- 用途地域
- 建築できる建物
- 住宅向けか事業向けか
- 周辺の取引状況
などによって評価は変わります。
今回の建替えから読み取れるのは、少なくとも公表済み計画では三和化学研究所が東外堀町の現在地を引き続き本社として利用する予定であることです。
それ以上に「周辺地価が上がる」「事業用需要が増える」などと断定するには、別の根拠が必要です。
土地所有者は周辺の建替え情報をどう見ればよい?
周辺の建替え・再開発情報を見るときは、「建物が新しくなる」という事実だけではなく、土地の使われ方がどう変わるのかを見ることがポイントです。
今回であれば、本社用地が売却され別用途になるのではなく、現所在地で本社を建て替える計画になっています。
土地所有者が周辺開発を見る際には、次の順番で整理すると分かりやすくなります。
1.土地利用そのものが変わるのか
工場跡地がマンションになる、事務所跡地が店舗になるなど、土地用途が大きく変わるケースと、今回のような同一用途を基本とした建替えでは意味が違います。
2.人や車の動きが変わるのか
新しい商業施設や大型住宅ができる場合は、周囲の交通や人の流れが変化する可能性があります。
一方、既存本社の建替えの場合、建物が新しくなることと、人流が大きく増えることは同じではありません。
3.自分の土地の利用可能性と分けて考える
近隣に大きな建物があるからといって、自分の土地にも同じ建物が建てられるとは限りません。
用途地域、道路、敷地面積、間口、建ぺい率・容積率などによって建築可能な規模や用途は変わります。
周辺の建替え情報は参考材料になりますが、最終的には自分の土地の条件を個別に確認する必要があります。
名古屋市東区で不動産を考える場合は「区平均」だけで判断しない
名古屋市東区の不動産を考える際にも、「東区」という括りだけで判断することはおすすめできません。
東外堀町周辺のような都心に近いエリアと、住宅利用が中心の土地、大規模施設に近い土地では、検討する買主や利用方法が異なる可能性があります。
土地所有者であれば、
「近所で本社建替えが進んでいるから売る」
あるいは、
「まだ開発がありそうだから持ち続ける」
と周囲のニュースだけで決めるのではなく、
自分の土地なら誰が、どのような用途で購入・利用できるのか
を先に確認しておく方が判断しやすくなります。
名古屋市全体の不動産売却については、ヒロセット不動産の「名古屋市の不動産売却相談」でも、土地・戸建・空き家・相続不動産・収益物件ごとの考え方を整理しています。
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周辺に土地や建物を所有している場合に確認したいこと
近隣で建替えや再開発が進んでいる場合でも、売却を急ぐ必要があるとは限りません。
土地や建物を所有している方は、まず次のような点を整理してみるとよいでしょう。
- 現在の用途地域や建築条件
- 土地が接している道路
- 間口・奥行き・土地形状
- 現在の建物を使い続けられるか
- 建替えた場合にどのような建物が可能か
- 売却した場合にどのような買主が考えられるか
- 賃貸・建替え・売却のどれが所有目的に合うか
- 将来自分や家族が利用する可能性があるか
「周辺で開発がある=売却した方がよい」ということではありません。
ただし、周囲の土地利用が変化しているタイミングで、自分の土地の条件や利用可能性を一度確認しておくことには意味があります。
ヒロセット不動産への相談について
まだ売却すると決めていない段階でも、不動産の条件を整理することはできます。
たとえば、
「近所で建替えや開発が増えているが、自分の土地に影響があるのか知りたい」
「今の建物を残すか建て替えるか迷っている」
「土地として売った場合と保有した場合を比較したい」
「相続した土地なので、まず利用できる条件を確認したい」
という段階でも構いません。
不動産は周辺のニュースだけでは判断できません。
道路、土地形状、建築条件、現在の利用状況、所有者の今後の予定まで含めて整理すると、売却・保有・活用のどれを比較すべきか見えやすくなります。
まとめ|三和化学研究所本社は解体工事期間中、新本社は現所在地で2028年夏予定
三和化学研究所の名古屋本社では、東区東外堀町35番地で本社建替えが進められています。
名古屋市が2026年9月16日に更新した届出情報では、既存建物の解体工事について2026年5月7日から9月30日までの期間が掲載されています。新しい本社は同じ東外堀町35番地で、2028年夏ごろの完成予定です。
本社機能は建替え期間中、中区錦1丁目の平和不動産桜通ビルへ一時移転しています。
今後は、新本社の規模や着工時期など、新たな公式情報が公表されるか注目したいところです。
不動産所有者にとっては、周辺の建替え情報だけで土地価格や売却時期を判断するのではなく、自分の土地の道路・用途地域・形状・建築可能性などを確認し、売却・保有・活用を比較することが大切です。
よくある質問
Q.三和化学研究所の名古屋本社は現在どうなっていますか?
名古屋市が2026年9月16日に更新した届出情報では、東区東外堀町35番地の本社建替えプロジェクトについて、建物解体の期間が2026年5月7日~9月30日と掲載されています。届出上は解体工事期間中です。
Q.三和化学研究所の本社は東区から移転するのですか?
恒久的な移転ではありません。建替え期間中は中区錦1丁目へ本社機能を一時移転していますが、新本社は現在と同じ東区東外堀町35番地で2028年夏ごろの完成が予定されています。
Q.新しい本社はいつ完成しますか?
三和化学研究所の公式発表では、2028年夏ごろの完成予定です。ただし、工事予定は今後変更される可能性があります。最新の完成時期については会社の公式情報を確認する必要があります。
Q.新本社は何階建てになりますか?
今回確認した三和化学研究所の公式発表では、新本社の階数・高さ・延床面積などの詳細は確認できませんでした。今後公表される建築計画や会社発表の確認が必要です。
Q.本社建替えによって東外堀町周辺の土地価格は上がりますか?
今回の建替えだけを理由に、周辺の土地価格が上昇すると判断することはできません。不動産価格は駅距離、道路、土地形状、用途地域、面積、周辺取引など複数の条件によって決まるため、物件ごとの確認が必要です。
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参考情報
三和化学研究所「本社ビル建替えおよび一時移転に関するお知らせ」
三和化学研究所の公式発表を見る
三和化学研究所「本社」
三和化学研究所の本社・一時移転先情報を見る
名古屋市「大気汚染防止法に基づく解体・改修工事の届出情報」
名古屋市の届出情報を見る



