公開日:2026年9月18日
情報確認日:2026年9月18日
豊田市深見町にある中央発條株式会社の藤岡工場で計画されている「第12工場」について、当初発表からスケジュールの変更が確認できました。
2025年11月の公式発表では「2026年春着工・2027年6月竣工・2028年6月稼働」とされていましたが、2026年3月期の株主通信では「2026年8月着工・2028年5月稼働開始を目指す」と具体化されています。
一方、2026年9月18日時点で今回確認した中央発條の公開資料からは、「実際に8月に着工した」ことを知らせる別の公式発表までは確認できませんでした。そのため、本記事では「2026年8月着工予定」という表現で整理します。
第12工場そのものは藤岡工場の既存敷地内に建設される計画です。周辺で新たに広大な用地を取得する計画ではないため、「新工場ができる=周辺の土地需要や地価が直接上がる」と考えるのではなく、工場計画の内容と周辺不動産への影響は分けて見る必要があります。
- この記事で分かること
- 先に結論|着工は「2026年春」から「2026年8月」、稼働は「2028年6月」から「2028年5月」へ
- 中央発條・藤岡工場「第12工場」はどこにできる?
- なぜ第12工場を新設するのか
- 今回の更新で注目したい3つのポイント
- 第12工場の建設で深見町周辺の不動産価格は上がる?
- 藤岡地区では「隣に工場があるから使える」と判断しない
- 周辺土地の買主は何を見る?
- 深見町周辺に土地を持っている人が確認したいこと
- 工場計画を見るときに土地所有者が注意したいこと
- 豊田市で工場・事業用地周辺の不動産を見るときは「利用可能性」が重要
- 周辺の土地について相談する前に準備できる資料
- 不動産会社へ相談するときに聞きたいこと
- ヒロセット不動産への相談について
- まとめ|第12工場は「8月着工予定・2028年5月稼働」が現在確認できる最新計画
- よくある質問
- 関連記事
この記事で分かること
・中央発條・藤岡工場「第12工場」の最新スケジュール
・2025年11月の発表から何が変わったのか
・新工場の所在地、規模、投資額、用途
・着工予定が後ろ倒しなのに稼働予定が前倒しになっている点
・深見町・藤岡地区の土地所有者が工場計画を見るときのポイント
・新工場計画と周辺地価を単純に結び付けられない理由
先に結論|着工は「2026年春」から「2026年8月」、稼働は「2028年6月」から「2028年5月」へ
中央発條が2025年11月28日に公表した当初計画では、第12工場は2026年春に着工し、2027年6月に建屋竣工、2028年6月に稼働開始する予定でした。
その後、2026年3月期株主通信では、
・2026年8月に着工
・2028年5月の稼働開始を目指す
とされています。
整理すると次のとおりです。
| 項目 | 2025年11月28日時点 | 2026年3月期株主通信 | 確認できる変化 |
|---|---|---|---|
| 着工 | 2026年春 | 2026年8月 | 時期が具体化 |
| 建屋竣工 | 2027年6月 | 最新株主通信では記載を確認できず | 変更有無は確認できない |
| 稼働開始 | 2028年6月 | 2028年5月 | 1か月前倒し |
| 総投資額 | 約40億円 | 約40億円規模の計画として継続 | 大幅変更は確認できず |
注意したいのは、「2027年6月竣工」が現在も確定しているとまではいえない点です。
最新の株主通信では着工と稼働開始について更新されていますが、建屋竣工時期については同じ箇所で明記されていません。
また、着工時期変更や稼働予定前倒しの具体的な理由も、今回確認した公表資料には記載されていません。
中央発條・藤岡工場「第12工場」はどこにできる?
新工場は、新しい工業団地などへ進出する計画ではありません。
中央発條の既存の藤岡工場敷地内に建設されます。
所在地は、
愛知県豊田市深見町向イ洞1071-1
です。
中央発條の公式拠点情報でも、藤岡工場は同住所にあり、1988年に操業を開始し、シャシばね、精密ばね、コントロールケーブルを生産する拠点とされています。
第12工場の当初公表内容は次のとおりです。
| 項目 | 計画内容 |
|---|---|
| 所在地 | 豊田市深見町向イ洞1071-1 |
| 建設場所 | 中央発條 藤岡工場敷地内 |
| 生産品目 | シャシばね(コイルスプリング) |
| 延床面積 | 約4,167㎡ |
| 総投資額 | 約40億円 |
| 建屋 | 約14億円 |
| ライン設備等 | 約26億円 |
| 施工業者 | 株式会社伊藤工務店 |
| 最新の着工予定 | 2026年8月 |
| 最新の稼働開始目標 | 2028年5月 |
2026年9月18日時点では、公式資料で確認できる最新の稼働目標は2028年5月です。
なぜ第12工場を新設するのか
第12工場は、単純な生産能力増強だけを目的とする工場ではありません。
中央発條は新工場について、既存設備の老朽更新や大規模修繕を進めるための「余力づくり」をコンセプトとしています。
既存ラインを稼働させながら設備を更新しようとすると、生産能力を維持したまま工事を行うことが難しくなる場合があります。
そこで新しい冷間コイルラインを整備し、生産余力を確保することで、既存設備の更新や修繕を進めやすくするという考え方です。
新工場には、
・最新設備の導入
・暑熱対策
・工場レイアウトの改善
・太陽光パネルによる再生可能エネルギー導入
・安全な職場環境の整備
なども計画されています。
中央発條の2026年3月期株主通信でも、第12工場を「モデルライン」と位置付け、老朽設備更新や経営基盤強化のための投資として説明しています。
今回の更新で注目したい3つのポイント
1.「2026年春」だった着工予定が「2026年8月」に具体化した
2025年11月時点では「2026年春」と幅のある表現でした。
その後の資料では「2026年8月」と月まで示されています。
ただし、2026年9月18日時点で今回確認できた公開情報では、8月に実際の工事が始まったことを示す新たな公式発表までは確認できていません。
「8月着工予定」と「8月に着工済み」は分けて考える必要があります。
2.着工予定が後ろになった一方、稼働目標は1か月早くなった
当初は2028年6月稼働でしたが、最新資料では2028年5月稼働を目指す計画です。
つまり、
着工予定は具体化して後ろへ、稼働目標は1か月前へ
という変更になっています。
工事工程や設備搬入スケジュールなどがどのように変更されたのかについては、公表資料だけでは確認できません。
3.既存工場敷地内への増設である
不動産の視点では、ここが特に重要です。
今回の第12工場は、中央発條が周辺の大規模な土地を取得して新拠点を造る計画ではなく、既存の藤岡工場敷地内に増設する計画です。
そのため、このニュースだけを理由に、
「周辺で工業用地需要が急増する」
「土地価格が上がる」
「周辺農地が工場用地になる」
と判断することはできません。
第12工場の建設で深見町周辺の不動産価格は上がる?
今回の工場計画だけから、深見町周辺の地価が上昇すると判断することはできません。
新しい工場や設備投資は地域を見るうえで注目すべき情報ですが、不動産価格にはさまざまな条件が影響します。
例えば土地であれば、
・市街化区域か市街化調整区域か
・用途地域
・農地かどうか
・前面道路の幅員
・大型車両が出入りできる道路条件か
・間口と土地形状
・高低差
・上下水道や排水条件
・建築可能な用途
・開発許可の可否
・周辺の実際の売買需要
などを確認する必要があります。
近くに工場があるという理由だけで、隣接する土地も同じ用途に使えるとは限りません。
藤岡地区では「隣に工場があるから使える」と判断しない
豊田市は市域が非常に広く、中心市街地、住宅地、工業系地域、市街化調整区域、農地、中山間地域などが存在します。
旧藤岡町についても、かつては「藤岡都市計画」として別の都市計画区域でしたが、2010年12月24日に豊田都市計画と統合され、現在は豊田都市計画区域となっています。
したがって、深見町や藤岡地区で土地を所有している場合も、
「工場の近くだから事業用地」
「道路沿いだから店舗が建てられる」
「現在空き地だから自由に使える」
とは限りません。
豊田市の都市計画情報や農地関係の資料などを確認し、土地一筆ごとに判断する必要があります。
特に農地や市街化調整区域が関係する土地では、売却先や予定用途によって確認手順が大きく変わります。
周辺土地の買主は何を見る?
工場周辺の土地を事業用として検討する買主は、単純な坪単価だけを見ているわけではありません。
例えば工場・倉庫・事業所であれば、
道路条件
大型車両が進入できるか、前面道路の幅員や交差点、搬入経路などが確認されます。
土地の間口と形状
面積が広くても、間口が狭かったり変形していたりすると、建物や駐車場、車両動線を配置しにくい場合があります。
都市計画・建築用途
希望する工場・倉庫・店舗などを建築できる土地かどうかが重要です。
農地・開発許可
農地や市街化調整区域では、一般的な宅地とは異なる確認が必要になることがあります。
インフラ
電力、給排水、排水先など、事業内容によって必要なインフラ条件も変わります。
つまり、周辺で工場投資が行われていること自体は地域を見る材料の一つですが、最終的には「その土地で何ができるか」が買主の判断材料になります。
深見町周辺に土地を持っている人が確認したいこと
中央発條の第12工場計画をきっかけに周辺土地の状況を調べるのであれば、価格査定だけを先に行うより、次の順番で整理すると判断しやすくなります。
- 所在地・地番を確認する
- 登記地目と現況を確認する
- 市街化区域・市街化調整区域を確認する
- 用途地域や建築可能用途を確認する
- 農地法上の確認が必要か調べる
- 前面道路と接道状況を確認する
- 土地の間口・高低差・形状を確認する
- 周辺で実際にどのような需要があるか確認する
- 売却・貸地・保有・事業利用を比較する
工場計画があるからといって、売却を急ぐ必要はありません。
まず「自分の土地に何ができるのか」を把握することが先です。
工場計画を見るときに土地所有者が注意したいこと
「40億円投資」と「周辺不動産への40億円投資」は別
今回の約40億円は、第12工場の建屋約14億円とライン設備等約26億円を合わせた投資額です。
周辺土地の取得費として40億円が投じられるという意味ではありません。
工場新設と従業員増加は同じ意味ではない
今回確認した公表資料では、第12工場に伴う具体的な従業員増加人数は確認できませんでした。
そのため、
「賃貸住宅需要が○戸増える」
「周辺店舗の利用者が大きく増える」
といった推測は現時点ではできません。
交通量への影響も現時点では断定できない
新しい生産ラインが設置されれば物流に変化が生じる可能性はありますが、トラック台数や搬入経路の増減について具体的な数字は公表資料から確認できません。
周辺道路への影響についても、実際の運用が分かるまでは慎重に見る必要があります。
豊田市で工場・事業用地周辺の不動産を見るときは「利用可能性」が重要
豊田市には自動車関連産業をはじめ多くの製造拠点があります。
しかし、工場の隣にある土地だからといって、その土地に工場を建築できるとは限りません。
事業用不動産では、
価格 → 用途を決める
のではなく、
土地条件を確認 → 利用可能な用途を整理 → 想定する買主を考える → 価格を検討
という順番の方が実態に合っています。
特に藤岡地区のように、市街地・農地・中山間地域など異なる土地利用が近接する地域では、所在地だけで一括りにしないことが大切です。
豊田市全体の不動産については、地域別の固定ページでも土地条件や市街化調整区域などの確認ポイントを整理しています。
豊田市の不動産売却相談|土地・戸建・空き家・相続・土地活用の整理窓口
周辺の土地について相談する前に準備できる資料
深見町や藤岡地区で土地を所有している場合、手元に次の資料があれば確認しやすくなります。
・固定資産税納税通知書、課税明細書
・登記事項証明書
・公図
・地積測量図、確定測量図
・境界確認書
・過去の売買契約書
・農地関係の資料
・建築確認関係資料
・賃貸している場合は賃貸借契約書
・土地や道路の現況写真
ただし、資料がすべてそろっていなくても相談は可能です。
地番や所在地が分かれば、「次に何を調べる必要があるか」から整理できます。
不動産会社へ相談するときに聞きたいこと
周辺の工場計画をきっかけに土地の価値を確認する場合、単に「坪いくらですか」と聞くだけでは十分ではありません。
次のような質問をすると判断しやすくなります。
・この土地ではどのような用途が考えられるか
・住宅用地と事業用地のどちらを想定する土地か
・市街化調整区域や農地の制限はないか
・どのような買主が検討する可能性があるか
・前面道路は事業利用に適しているか
・売却以外に貸地としての可能性はあるか
・測量や境界確認は必要か
・近隣の工場計画を価格査定へどの程度反映しているのか
・査定価格の根拠となる成約事例は何か
「近くに新工場ができるので高くなります」という説明だけではなく、土地そのものの利用条件まで確認することが重要です。
ヒロセット不動産への相談について
中央発條の第12工場のような地域の設備投資情報は、周辺不動産について考える一つのきっかけになります。
ただし、売却を決める必要はありません。
「近くで工場が増設されるので自分の土地にも影響があるのか知りたい」
「親から引き継いだ土地があるが用途が分からない」
「農地のまま持っている」
「売却と貸地を比較してみたい」
といった段階から、土地条件を整理することができます。
工場や開発計画だけで価格を判断せず、道路、都市計画、農地、土地形状、買主層などを確認したうえで選択肢を比較することが大切です。
まとめ|第12工場は「8月着工予定・2028年5月稼働」が現在確認できる最新計画
中央発條・藤岡工場の第12工場について、2025年11月の当初発表からスケジュールが更新されています。
現在確認できる内容では、
・所在地:豊田市深見町向イ洞1071-1
・藤岡工場の既存敷地内に建設
・延床面積:約4,167㎡
・総投資額:約40億円
・2026年8月着工予定
・2028年5月稼働開始目標
となっています。
一方、2026年9月18日時点で「実際に8月に着工した」ことを示す別の公式発表は、今回確認した公開情報からは確認できませんでした。
また、新工場ができることと、周辺土地の価格上昇や用途変更は別問題です。
深見町・藤岡地区周辺で土地を所有している場合は、工場計画そのものよりも、自分の土地の都市計画、農地、道路、土地形状、利用可能用途を確認することが次の一歩になります。
よくある質問
Q.中央発條の第12工場はすでに着工していますか?
中央発條の最新公表資料では「2026年8月に着工」とされています。ただし、2026年9月18日時点で今回確認した公開情報からは、実際の着工を改めて発表する公式リリースまでは確認できませんでした。そのため「2026年8月着工予定」とするのが正確です。
Q.なぜ着工時期が2026年春から8月へ変わったのですか?
変更理由は、今回確認した中央発條の公表資料では明らかにされていません。工事工程や設備計画などを理由として推測することはできますが、公式情報がないため本記事では断定していません。
Q.第12工場は新しい場所に建設されるのですか?
いいえ。新工場は豊田市深見町向イ洞1071-1にある中央発條・藤岡工場の既存敷地内へ建設する計画です。延床面積は約4,167㎡、総投資額は約40億円です。
Q.工場が増設されると周辺の土地価格は上がりますか?
工場増設だけを理由に土地価格が上がるとは判断できません。用途地域、市街化調整区域、農地、道路、間口、土地形状、周辺需要などによって評価は変わります。実際の取引事例を含めた個別確認が必要です。
Q.深見町周辺に土地があります。売却予定がなくても相談できますか?
売却を決めていない段階でも土地条件を確認できます。まず都市計画、道路、農地、境界、利用可能用途などを整理し、売却・保有・貸地・土地活用の選択肢を比較してから判断するとよいでしょう。
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参考情報
中央発條株式会社「当社藤岡工場 新工場(第12工場)の着工について」2025年11月28日
中央発條株式会社「2026年3月期株主通信」
豊田市「都市計画のしくみ」



