名古屋駅前の旧・名鉄百貨店本店が営業を終えたあと、「この建物はどうなるのだろう」と気になっていた方も多いのではないでしょうか。
2026年9月16日(水)、名鉄名古屋駅・名鉄バスセンター直結の名鉄ビルに「ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店」がオープンします。
ヨドバシカメラの公式発表によると、売場は地下1階から4階までの5フロア、総売場面積は約11,900㎡(約3,600坪)。営業時間は9:30〜22:00で、約2,000台の提携駐車場も用意されます。
一方で注意したいのが、名鉄名古屋駅周辺の再開発です。以前公表されていた「2026年度に解体着工」というスケジュールはすでに変更されており、現在は解体・新築・竣工時期とも未定です。
この記事では、ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店の基本情報だけでなく、旧名鉄百貨店との関係、サカエ店との違い、名駅再開発の最新状況、周辺不動産を見るうえで注目したい点まで整理します。
※店舗・再開発に関する情報は2026年9月11日時点で確認した内容です。
この記事で分かること
- ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店の開業日・場所・営業時間
- 売場面積や駐車場など現在公表されている店舗情報
- ヨドバシカメラ サンシャインサカエ店との関係
- 旧名鉄百貨店本店と名古屋駅地区再開発の現在の状況
- 今回の出店を周辺の店舗・土地・事業用不動産の所有者がどう見るべきか
先に結論|ヨドバシカメラは2026年9月16日に名鉄ビルへオープン
「ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店」は、2026年9月16日(水)に名古屋市中村区名駅1丁目2番1号の名鉄ビルへオープンします。
場所は名鉄名古屋駅と名鉄バスセンターに直結。ヨドバシカメラとしては名駅エリア初出店です。
現在公表されている主な店舗情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店舗名 | ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店 |
| オープン日 | 2026年9月16日(水) |
| 所在地 | 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目2番1号 |
| 建物 | 名鉄ビル |
| 店舗フロア | 地下1階〜4階・計5フロア |
| 総売場面積 | 約11,900㎡(約3,600坪) |
| 営業時間 | 9:30〜22:00 |
| 営業日 | 年中無休 |
| アクセス | 名鉄名古屋駅・名鉄バスセンター直結 |
| 提携駐車場 | 約2,000台 |
いずれも2026年9月4日にヨドバシカメラが公表した内容です。開業後に営業時間やサービス内容などが変更される可能性もあるため、来店前には公式情報を確認してください。
場所は旧・名鉄百貨店本店があった名鉄ビル
出店場所は、2026年2月まで名鉄百貨店本店が営業していた名鉄ビルです。
ヨドバシカメラは2026年7月10日に出店を発表した段階から、地下1階〜4階への出店と「名駅エリア初出店」を明らかにしていました。その後、9月4日に正式なオープン日と売場面積などが発表されています。
名鉄百貨店本店は2026年2月28日をもって店舗営業を終了しました。名古屋鉄道の2026年3月期決算資料でも営業終了が確認できます。
つまり、旧百貨店の低層部分がそのまま長期間閉鎖されるのではなく、新たな大型商業店舗として使われることになります。
名古屋駅前のように土地・建物の利用価値が高い場所では、「建物を解体するまで使わない」という選択肢だけではありません。既存建物を利用しながら、次の大規模なまちづくりを検討するという動きも、不動産を見るうえでは注目したいポイントです。
どのようなヨドバシカメラになる?
名鉄名古屋店は家電だけに限定した店舗ではなく、幅広い商品を扱う大型店となる予定です。
開業前の報道では、カメラ、テレビ、パソコン、生活家電に加え、ホビー、日用品、化粧品、医薬品などを扱い、AIグラスやAIレコーダーなどを体験できるコーナーも設けられるとされています。
また、ドライヤーを実際に試せる売場、ヘッドホンを試聴できるコーナー、キーボードやマウスの操作感を確認できる売場、カメラの試し撮りなど、「実際に触れて比較する」体験型の売場づくりも報じられています。
ヨドバシカメラ公式は、ヨドバシ・ドット・コムとの連携も打ち出しています。駅を日常的に利用する人だけでなく、車で来店する人、旅行や出張で名古屋駅を利用する人まで想定した店舗とされています。
サンシャインサカエ店はどうなる?名古屋は2店舗体制へ
「名駅に新店舗ができるなら、栄のヨドバシはなくなるの?」と気になる方もいるでしょう。
結論として、ヨドバシカメラは名古屋エリアを「名鉄名古屋店」と「サンシャインサカエ店」の2店舗体制とすると公式発表しています。
サンシャインサカエ店は2026年9月5日にリニューアル。地下1階ではスマートフォン・関連アクセサリーや店舗受け取り、地上1階にはカプセルトイ、3階にはカードゲーム機を展開し、従来のその他カテゴリーはマルチメディア名鉄名古屋店へ引き継ぐとしています。
つまり、単純に栄店を名駅へ移したというより、名駅の大型店と栄のコンパクトな店舗で役割を分ける形になります。
名古屋駅と栄という性格の異なる商業エリアにそれぞれ店舗を残す点も、今後の人の動きを見るうえで興味深いところです。
名鉄名古屋駅の再開発はどうなっている?
ここは、今回の記事で特に注意しておきたい部分です。
名古屋駅地区では以前、2026年度に解体着工、2027年度に新築着工、2033年度に第1期工事竣工というスケジュールが公表されていました。
しかし、このスケジュールは現在の計画ではありません。
名古屋鉄道は2025年12月12日、施工体制の確保が難しくなったことなどを理由として、名古屋駅地区再開発計画と名鉄名古屋駅再整備計画のスケジュール変更と計画の再検証・見直しを発表しました。
変更後は、
- 解体着工:未定
- 新築着工:未定
- 1期本工事竣工:未定
- 2期本工事竣工:未定
となっています。
さらに名古屋鉄道は2026年5月の決算説明会資料で、再開発計画について「2026年度中に方向性を示す予定」としています。事業の実現性や財務健全性を考慮し、難易度やリスクを下げ、投資規模を縮小することを前提に検討を進める方針も示されています。
したがって、2026年9月11日時点では、
「名鉄ビルは2026年度に解体される」
「ヨドバシカメラは○年間だけ営業する」
「2033年に新しい建物が完成する」
といった説明を確定情報として扱うことはできません。
今後の再開発時期やヨドバシカメラの営業期間については、新しい公式発表を確認する必要があります。
不動産の視点では「ヨドバシができる=周辺地価上昇」とは判断しない
大型商業施設や有名店舗の出店が発表されると、「周辺の土地価格も上がるのではないか」と考える方もいるかもしれません。
しかし、ヨドバシカメラの出店だけを理由として、周辺の土地価格や賃料が上昇すると判断することはできません。
不動産の価格や店舗賃料には、駅からの距離だけでなく、
- 人が実際にどの道路を歩くのか
- 店舗前を通過する人が増えるのか
- 建物への出入口がどこにあるのか
- 飲食・物販・サービスなど、どの業種の需要が増えるのか
- 周辺ビルの空室率やテナント構成がどう変わるのか
- 車や荷さばきの動線はどうなるのか
- 今後の再開発計画がどう決まるのか
といった複数の要素が影響します。
大型店の開業は地域を見るうえで一つの材料ですが、それだけで周辺不動産の将来価値を断定するのは適切ではありません。
周辺に店舗・ビル・土地を持つ人が今後確認したいこと
名古屋駅周辺に店舗、一棟ビル、事務所、土地、駐車場などを所有している場合は、「ヨドバシができた」という事実だけではなく、開業後に実際の街がどう変わるかを見ることが大切です。
1.人の流れがどこに生まれるか
同じ名古屋駅徒歩圏でも、歩行者が集中する通りと、一本入ると人通りが少なくなる場所があります。
今回の店舗は名鉄名古屋駅・名鉄バスセンター直結です。そのため、店舗の入口や駅・バスターミナルとの動線が周辺の人流にどう影響するかは、今後確認したいポイントです。
2.どのテナント業種に影響するか
人通りが増えても、すべての店舗に同じ効果が出るとは限りません。
飲食、物販、サービス、オフィスなど、業種によって必要な視認性、営業時間、店舗面積、道路条件は異なります。
「人が増えたから賃料を上げられる」と単純に考えるのではなく、実際のテナント需要を確認する必要があります。
3.再開発の公式情報を追う
名駅エリアでは、現在の建物利用だけでなく再開発計画が不動産判断に関係します。
ただし、前述のとおり現在の工事スケジュールは未定です。
土地・建物の売却や長期賃貸、大規模修繕、建て替えなどを考える場合は、古い再開発資料ではなく、その時点の名古屋鉄道や行政等の最新情報を確認した方がよいでしょう。
4.所有物件自体の条件を確認する
周辺で大きな開発があっても、最終的な不動産評価は個々の物件条件によって変わります。
たとえば事業用不動産なら、
- 前面道路
- 間口
- 土地形状
- 用途地域
- 容積率
- 建物の用途
- 建物の築年数や状態
- 現在の賃貸借契約
- 駐車・荷さばきスペース
- 看板や店舗の視認性
などを確認します。
周辺環境の変化と、自分の物件そのものの条件は分けて考えることが大切です。
名駅周辺の不動産は「現在の使い方」だけで判断しない
名古屋市中村区でも、名古屋駅周辺と中村公園・岩塚方面の住宅地では、想定される買主や不動産の見方が異なります。
名古屋駅周辺では、居住用だけでなく、投資、店舗、事務所、自社利用など複数の用途から検討される可能性があります。ヒロセット不動産の中村区の記事でも、名駅周辺では用途地域、容積率、道路、既存建物の用途、テナントの有無などが判断材料になると整理しています。
今回のヨドバシカメラ出店も、「新しい家電量販店ができる」というニュースだけでなく、名古屋駅前の大規模な既存建物がどのように使われるのかを見る事例として捉えることができます。
土地や建物を所有している場合も、現在の用途だけでなく、
「別の用途で使える可能性はないか」
「賃貸を続けるのか」
「建物を残して売るのか」
「土地として見た場合は誰が買うのか」
という視点を持つと、選択肢を整理しやすくなります。
ヒロセット不動産への相談について
ヒロセット不動産では、名古屋市周辺を含む愛知県内の土地・建物・収益不動産・事業用不動産について、売却を決める前の段階から相談できます。
「名駅周辺の変化を見ながら保有を続けるべきか」
「今のテナントのまま持つか、売却も比較したい」
「土地として見た場合にどのような可能性があるのか」
「再開発の話はあるが、自分の物件にどう関係するのか分からない」
といった段階でも構いません。
周辺で大きな開発や出店があったからといって、急いで売却や建て替えを決める必要はありません。
まず土地・道路・建物・賃貸状況・周辺需要などを整理し、売却、保有、賃貸継続、活用といった選択肢を比較することが大切です。
まとめ|9月16日開業。今後は名駅再開発の更新にも注目
ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店は、2026年9月16日、名鉄名古屋駅・名鉄バスセンター直結の名鉄ビル地下1階〜4階にオープンします。
総売場面積は約11,900㎡、営業時間は9:30〜22:00。名駅エリアでは初のヨドバシカメラとなります。
一方、名古屋駅地区再開発は従来の工事スケジュールが変更され、現在は再検証・見直しの途中です。
そのため、ヨドバシカメラの出店期間や建物の将来を、以前の再開発日程だけから判断することはできません。
名駅周辺に不動産を所有している方は、店舗の開業そのものだけでなく、開業後の人流、テナント需要、周辺利用、そして再開発の正式発表を継続して確認するとよいでしょう。
不動産は「周辺で何ができたか」と「自分の土地・建物がどのような条件なのか」の両方を整理して初めて判断しやすくなります。
まだ売却や活用を決めていない段階でも、物件の条件を確認しておくことはできます。
よくある質問
Q1.ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店はいつオープンしますか?
2026年9月16日(水)のオープン予定です。ヨドバシカメラが2026年9月4日に正式発表しています。営業時間は9:30〜22:00、年中無休と公表されています。変更の可能性もあるため、来店前には最新の公式情報をご確認ください。
Q2.ヨドバシカメラ マルチメディア名鉄名古屋店はどこにありますか?
名古屋市中村区名駅一丁目2番1号の名鉄ビル地下1階〜4階です。名鉄名古屋駅と名鉄バスセンターに直結しています。総売場面積は約11,900㎡で、5フロアを使用します。
Q3.車で行けますか?
ヨドバシカメラは約2,000台分の「提携駐車場」を公表しています。店舗専用駐車場2,000台という意味ではない点には注意が必要です。利用条件や対象駐車場については、来店前に公式店舗情報をご確認ください。
Q4.サンシャインサカエ店は閉店しますか?
ヨドバシカメラは、名鉄名古屋店の開業後もサンシャインサカエ店と合わせた「名古屋エリア2店舗体制」を公式発表しています。サカエ店は2026年9月5日に売場構成を変更してリニューアルしています。
Q5.名鉄ビルは近いうちに解体されるのですか?
現時点で解体時期は確定していません。以前は2026年度の解体着工が予定されていましたが、名古屋鉄道は2025年12月にスケジュールを変更し、「未定」としました。2026年度中に再開発の方向性を示す予定とされています。
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