国道23号名豊道路は、2025年3月8日に豊川為当IC~蒲郡IC間9.1kmが開通し、名古屋市と豊橋市を結ぶ延長72.7kmが全線でつながりました。

安城市和泉町・根崎町で大きいのは、新しい和泉ICができたことではなく、既存の和泉ICから蒲郡・豊橋方面まで名豊道路を連続して利用できるようになったことです。

名豊道路は5つのバイパスからなる72.7kmの道路

名豊道路は、知立・岡崎・蒲郡・豊橋・豊橋東の5つのバイパスで構成されています。国土交通省は、所要時間短縮、物流効率化、災害時の道路機能強化などを整備効果として挙げています。

和泉町・根崎町で変わったのは広域アクセスの連続性

和泉ICは全線開通前から利用できました。2025年3月の全線開通で変わったのは、蒲郡バイパスの未開通区間で一般道へ降りる必要がなくなり、西三河から東三河方面まで名豊道路で連続して移動できるようになった点です。

したがって、地域変化を説明するときは「新しいICができた」ではなく、「既存ICの広域道路ネットワークがつながった」と表現する方が正確です。

道路が便利になっても土地の用途は自動的に変わらない

和泉町・根崎町周辺には住宅地、農地、市街化調整区域、事業系の土地など、条件の異なる土地があります。名豊道路が全線開通したことだけで、工場・倉庫・店舗などを自由に建てられるようになるわけではありません。

  • 市街化区域・市街化調整区域の別
  • 用途地域・開発許可上の条件
  • 農地・農用地区域への該当
  • 前面道路の幅員・接道
  • 大型車の進入・転回条件
  • 土地の間口・形状・高低差
  • 上下水道・排水などのインフラ

和泉ICに近いことと事業用地に向くことは別

ICへの近さは事業用地を検討する材料の一つですが、実際に企業が使える土地かどうかは、用途・道路・敷地規模・造成費・インフラ・周辺住宅との位置関係などで決まります。

「国道23号に近い」「ICが近い」という条件だけで、工場・倉庫用地としての価値を判断しないことが重要です。

道路全線開通=土地価格上昇とは断定できない

広域アクセスの改善は地域を知る材料ですが、名豊道路の全線開通だけを原因として和泉町・根崎町の土地価格が上がったとは判断できません。

住宅地では生活環境・道路・土地形状・駐車条件など、事業用地では大型車動線・面積・間口・用途・開発条件などを個別に確認する必要があります。

周辺に土地を所有している場合の確認項目

  • 現在どの用途で利用できる土地か
  • 和泉ICまでの実際の走行ルート
  • 前面道路と大型車動線
  • 農地・市街化調整区域などの規制
  • 造成・排水・インフラ整備費
  • 現在売却した場合の価格・手取り見込み
  • 保有する場合の固定資産税・管理負担

道路整備を理由に造成や用途変更を先行するのではなく、現在の土地条件を確認したうえで売却・賃貸・保有・事業利用を比較する方が実務的です。

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