名古屋市に本社を置く株式会社ASNOVAは、2026年9月1日、本社と名古屋営業所を名古屋市中区錦三丁目の「ザ・ランドマーク名古屋栄」29階へ移転しました。移転前は名古屋市中村区のグローバルゲート26階に本社を構えていました。

今回の移転は単なる住所変更というだけでなく、2026年に開業した栄駅直結の大規模複合ビルへ企業本社が移る事例として、不動産の視点からも注目できます。

ただし、1社の移転だけを理由に「周辺地価が上がる」「栄のオフィス需要が急増する」と判断することはできません。この記事では、確認できた事実と、今後不動産を見るうえで注目したいポイントを分けて整理します。

この記事で分かること

  • ASNOVA本社・名古屋営業所の新しい所在地
  • ザ・ランドマーク名古屋栄の建物概要
  • 今回の移転を不動産の視点からどう見るか
  • 栄周辺で事業用不動産を考える際の確認ポイント
  • 周辺の土地・ビル所有者が確認しておきたいこと

先に結論|ASNOVAは本社と名古屋営業所を栄へ同時移転

株式会社ASNOVAは、2026年9月1日から本社および名古屋営業所を「ザ・ランドマーク名古屋栄」29階で営業しています。

ASNOVA公式発表で確認できる移転内容は次のとおりです。

項目内容
会社名株式会社ASNOVA
移転対象本社・名古屋営業所
新所在地愛知県名古屋市中区錦三丁目25番1号
入居ビルザ・ランドマーク名古屋栄29階
営業開始日2026年9月1日
旧本社所在地名古屋市中村区平池町4丁目60-12 グローバルゲート26階
主な事業足場レンタル、足場販売、仮設トイレレンタル等

なお、公式の移転案内には「なぜこの場所へ移転したのか」という具体的な移転理由までは記載されていません。

そのため、「事業拡大のため」「栄の立地を重視したため」などと理由を推測して断定することはできません。

移転先「ザ・ランドマーク名古屋栄」とは

ザ・ランドマーク名古屋栄は、名古屋市中区錦三丁目25番1号に整備された大規模複合施設です。

三菱地所など5社が事業者となり、2026年3月31日に竣工。地下鉄東山線・名城線「栄」駅に直結しています。

主な建物概要は次のとおりです。

項目内容
所在地名古屋市中区錦三丁目25番1号
交通地下鉄東山線・名城線「栄」駅直結
規模地上41階・地下4階・塔屋1階
高さ約211m
延床面積約109,700㎡
主用途オフィス・ホテル・商業・シネコン・駐車場
オフィス12~30階
竣工2026年3月31日

高層部にはコンラッド名古屋、低層部には商業施設「HAERA」やTOHOシネマズ名古屋栄などが入る複合施設となっています。

不動産の視点で今回の移転を見る3つのポイント

1.新築の大型オフィスへの本社移転事例であること

ASNOVAの旧本社はグローバルゲート26階でした。

つまり、一般的な小規模事務所から新築ビルへ移ったという事例ではなく、もともと大規模複合ビルに本社を置いていた企業が、2026年竣工のザ・ランドマーク名古屋栄へ移転しています。

不動産市場を見るうえでは、「新築オフィスがどの企業を吸収しているか」は確認しておきたい情報の一つです。

ただし、企業ごとに移転理由や契約条件は異なるため、ASNOVAの移転だけから名古屋市全体のオフィス需要を判断することはできません。

2.栄駅直結という立地

ザ・ランドマーク名古屋栄は地下鉄東山線・名城線の栄駅と直結しています。

さらに、地上では久屋大通・広小路通・錦通・大津通に接し、地下ではサカエチカとも接続しています。

企業がオフィスを選ぶ際は、単純な賃料だけではなく、

  • 従業員が通勤しやすいか
  • 来客が訪問しやすいか
  • 駅から雨に濡れず移動できるか
  • 周辺に飲食・商業機能があるか
  • ビルのセキュリティやBCP性能
  • 採用活動で立地を説明しやすいか

といった点も検討材料になります。

「駅から何分」という数字だけではなく、駅直結か、地下街とつながっているかといった動線も、都心オフィスでは重要な違いになります。

3.ザ・ランドマーク名古屋栄自体のオフィス集積

三菱地所が2026年3月17日に公表した資料では、オフィスフロアは12~30階に設けられ、14~30階の総貸付面積は約26,000㎡。

同発表時点では、竣工前の成約率が約98%とされていました。

これは「栄地区全体のオフィス空室率が低い」という意味ではありません。

あくまで、ザ・ランドマーク名古屋栄という個別物件について、竣工前から相当部分のテナント契約が進んでいたことを示す情報です。

不動産では、地域全体の数字と個別ビルの状況を分けて考える必要があります。

ASNOVAの移転だけで「栄の地価が上がる」とは判断できない

企業の本社移転は地域を見るうえで参考になりますが、周辺不動産の価格を直接決定するものではありません。

特に名古屋市中区のような都心部では、不動産価格や賃料を見る際に、

  • 地下鉄駅からの距離
  • 接する道路
  • 土地面積
  • 間口
  • 用途地域
  • 建ぺい率・容積率
  • 建物の築年数
  • 建替え可能な規模
  • 現在のテナント構成
  • 将来の再開発
  • 周辺オフィスの募集状況
  • 商業施設やホテルなどの集積

などを個別に確認する必要があります。

「有名企業が近くへ移転したから土地価格も上がる」という単純な関係ではありません。

一方で、本社移転、新築オフィスへの企業入居、商業施設の開業、再開発などが複数重なっている地域については、中長期的な土地利用の変化を把握する材料にはなります。

栄周辺では新しいオフィス供給も続いている

栄周辺では、ザ・ランドマーク名古屋栄だけで開発が終わるわけではありません。

三菱地所は、セントラルパークアネックス・桜錦ビル跡地で整備している複合ビルを「ゲートフロント久屋大通」と命名しており、2026年12月の竣工を予定しています。

2026年8月27日の公表時点では、同物件のオフィス・商業区画は全区画のテナントが決定しているとされています。

このように栄・錦三丁目周辺を見る場合は、一つの企業移転だけでなく、

「どのような建物が供給され、どのような企業や店舗が入っているのか」

を継続して見ていく方が、不動産の変化を把握しやすくなります。

周辺の土地・ビル所有者は何を確認すればよい?

周辺で土地やビル、店舗、事務所などを所有している場合でも、再開発があるからすぐに売却・建替えをする必要はありません。

まず確認したいのは、自分の不動産が現在の地域変化に合った使われ方をしているかです。

例えば、

  • 古いビルを現在のまま賃貸し続ける
  • 大規模改修を行う
  • 建替えを検討する
  • 事業用地として売却する
  • 土地と建物を一体で売却する
  • 周辺所有者との共同利用を検討する

など、物件ごとに選択肢は異なります。

特に都心部では土地価格だけを見るのではなく、「その敷地でどれだけの建物を建てられるのか」「どのような事業者が利用できるのか」という土地利用の可能性が重要になります。

買う側・借りる側は何を見ているのか

事業用不動産では、所有者が考える価値と、買主・テナントが評価するポイントが必ずしも一致しません。

買主やテナントは、

  • 駅からの動線
  • 人や車のアクセス
  • ビルの築年数
  • フロア面積
  • 天井高
  • 設備
  • セキュリティ
  • 駐車場
  • 看板の視認性
  • 建替え余地
  • 周辺企業や店舗の集積

などを用途に応じて確認します。

そのため、「周辺の土地が高いから自分の不動産も同じように評価される」とは限りません。

同じ錦三丁目でも、大通り沿いと裏通り、駅直結と徒歩数分、整形地と間口の狭い土地では、利用方法や評価が変わる可能性があります。

名古屋市中心部の不動産は「地域の変化」と「個別条件」を分けて見る

今回のASNOVA本社移転は、栄エリアへ企業機能が移った具体的な事例の一つです。

一方で、不動産所有者にとって本当に重要なのは、ニュースそのものより、

「その変化が自分の不動産に関係するのか」

を確認することです。

名古屋市中心部であっても、すべての不動産へ同じ影響が出るわけではありません。

周辺開発、駅との距離、道路、用途地域、土地形状、建物状態、現在の賃貸条件などを合わせて確認する必要があります。

ヒロセット不動産への相談について

ヒロセット不動産では、名古屋市を含む愛知県内の土地・収益物件・事業用不動産について、売却を決める前の段階から相談を受け付けています。

「周辺で再開発が進んでいるが、このまま所有してよいのか」

「古いビルを建替えるか売却するか比較したい」

「現在の不動産価値だけ確認したい」

「今後の地域変化を踏まえて選択肢を整理したい」

という段階でも、まず土地・建物の条件を整理することができます。

再開発や企業移転のニュースだけで結論を出すのではなく、物件そのものの条件と合わせて考えることが大切です。

まとめ|ASNOVAの移転は栄の変化を見る一つの材料

株式会社ASNOVAは、2026年9月1日に本社と名古屋営業所をグローバルゲート26階から、ザ・ランドマーク名古屋栄29階へ移転しました。

ザ・ランドマーク名古屋栄は栄駅直結の大規模複合施設で、オフィス、ホテル、商業、シネコンなどが集積しています。

今回の移転だけから地価やオフィス需要の将来を判断することはできませんが、企業が新しい都心オフィスへ移る動きは、栄周辺の土地利用を把握する材料の一つになります。

周辺に土地やビルを所有している場合は、ニュースだけを見て売却や建替えを決めるのではなく、自分の物件の用途地域・道路・土地形状・建物・賃貸状況などを先に整理すると判断しやすくなります。

よくある質問

Q.ASNOVAはいつザ・ランドマーク名古屋栄へ移転しましたか?

2026年9月1日です。ASNOVA公式発表では、本社と名古屋営業所を同日から名古屋市中区錦三丁目25番1号のザ・ランドマーク名古屋栄29階へ移転したことが確認できます。

Q.ASNOVAの旧本社はどこにありましたか?

移転前の本社所在地は、名古屋市中村区平池町4丁目60-12「グローバルゲート26階」です。2026年3月時点のASNOVA公式資料でも旧所在地を確認できます。

Q.ASNOVAが栄へ移転した理由は何ですか?

具体的な理由は公式の移転案内では明記されていません。立地、採用、事業拡大などを理由として推測することはできますが、確認できないため断定はできません。

Q.ASNOVAの移転で栄周辺の地価は上がりますか?

今回の移転だけを理由に地価上昇を判断することはできません。地価は交通利便性、土地利用、再開発、需給、金利、建築可能規模など複数の要因から形成されます。

Q.栄周辺に土地やビルを持っていますが、売却した方がよいですか?

物件ごとの確認が必要です。再開発が進んでいる地域でも、売却・保有・建替え・賃貸のどれが適するかは、道路、用途地域、土地形状、建物状態、収益性などによって変わります。

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参考情報

  • 株式会社ASNOVA「本社及び名古屋営業所移転のご案内」
  • 株式会社ASNOVA「会社概要・拠点情報」
  • 三菱地所「ザ・ランドマーク名古屋栄」開発概要

※本記事は2026年9月18日時点で確認できる公式情報をもとに作成しています。施設・企業情報は今後変更される場合があります。