知立市は2026年9月17日、知立市山屋敷町東山11番22の市有地161.18㎡を一般競争入札で売却すると発表しました。最低売却価格は2,224万3,000円で、名鉄三河線「三河知立駅」まで約350mとされています。
ただし、最低売却価格をそのまま「山屋敷町の土地相場」と考えることはできません。今回の土地には、前面道路、用途地域、土地形状、現況有姿での引渡し、地下埋設物調査を実施していないことなど、個別に確認すべき条件があります。この記事では、入札日程だけでなく、購入を検討する人や周辺に土地を所有する人がどこを見るべきかまで整理します。
※この記事は2026年9月21日時点の知立市公表資料をもとに作成しています。入札参加を検討する場合は、必ず知立市の最新情報・実施要領・物件調書をご確認ください。
この記事で分かること
- 山屋敷町東山11番22の市有地の面積・最低売却価格・用途地域
- 一般競争入札の申込期限と開札までの日程
- 土地を購入する前に特に確認したい条件
- 最低売却価格を周辺の土地相場と同じように扱えない理由
- 山屋敷町周辺に土地を所有する人が今回の市有地売却をどう見るべきか
先に結論|最低2,224万3,000円からの一般競争入札
今回売却されるのは、知立市山屋敷町東山11番22、161.18㎡の宅地です。
知立市が設定した最低売却価格は22,243,000円。有効な入札のうち、最低売却価格以上で最も高い金額を提示した人が落札者となります。
したがって、2,224万3,000円で購入できることが決まっているわけではありません。入札者が複数いれば、最終的な落札価格は最低売却価格を上回る可能性があります。
売却される市有地の概要
| 項目 | 公表内容 |
|---|---|
| 所在地 | 知立市山屋敷町東山11番22 |
| 登記地目 | 宅地 |
| 公簿地積 | 161.18㎡ |
| 坪数の目安 | 約48.8坪 |
| 最低売却価格 | 22,243,000円 |
| 参考単価 | 約138,000円/㎡ |
| 坪単価の単純換算 | 約45.6万円/坪 |
| 接面道路 | 南西側・幅員約5.0m |
| 道路 | 市道 牛田町山屋敷2号線 |
| 都市計画 | 市街化区域 |
| 用途地域 | 第一種中高層住居専用地域 |
| 建ぺい率 | 60% |
| 容積率 | 150% |
| 防火関係 | 建築基準法第22条区域 |
| 最寄駅 | 名鉄三河線「三河知立駅」約350m |
| 入札保証金 | 120万円以上 |
坪数・坪単価は公表された面積と最低売却価格からの単純換算です。周辺土地の査定価格や成約価格を示すものではありません。
知立市の物件調書では、電気・都市ガス・上水道・公共下水道について接面道路に配管・配線があることも示されています。
入札はいつ?2026年11月6日に開札予定
この市有地を購入したい場合、いきなり入札書だけを提出することはできません。
事前の入札参加申込が必要です。
主な日程は次のとおりです。
| 手続き | 日程 |
|---|---|
| 入札公告 | 2026年9月17日 |
| 質問受付 | 9月28日~10月2日午後4時 |
| 質問回答 | 10月8日まで |
| 入札参加申込 | 10月9日~10月15日午後4時 |
| 入札保証金納付 | 10月30日まで |
| 入札書提出 | 11月4日~11月5日午後4時 |
| 開札・落札者決定 | 11月6日午前10時 |
| 売買契約 | 11月13日まで |
| 売買代金支払い | 契約締結後40日以内 |
| 所有権移転登記 | 12月28日まで |
入札書は「持参のみ」
特に注意したいのが、入札参加申込と実際の入札書提出では方法が異なることです。
入札参加申込は持参または所定の郵送方法で受け付けられますが、11月4日・5日の入札書提出は知立市役所への持参のみです。郵送などによって提出した入札書は無効とされています。
また、入札参加には120万円以上の入札保証金が必要です。
落札後は、売買契約締結時に契約金額の10%以上に相当する契約保証金も必要になります。入札保証金を契約保証金へ充当することは可能です。
資金計画は「落札価格」だけでなく、保証金や登記費用などを含めて確認しておく必要があります。
この土地で特に確認したい5つのポイント
公有地だからといって、土地の状態や建築条件まで知立市がすべて保証してくれるわけではありません。
今回の物件調書と入札実施要領を見ると、購入前に特に確認したいポイントがあります。
1.南西側の約5m市道に接している
対象地は、南西側で幅員約5.0mの市道「牛田町山屋敷2号線」に接しています。
住宅用地として土地を見る場合、道路幅だけではなく、
- 敷地の間口
- 車の出入り
- 駐車スペースの配置
- 建物をどの位置に配置できるか
- 道路と敷地の高低差
- 実際の接道状況
まで確認する必要があります。
「道路が5mあるから使いやすい土地」と道路幅だけで判断するのではなく、建築プランと合わせて見ることが大切です。
2.第一種中高層住居専用地域
対象地は市街化区域内の第一種中高層住居専用地域で、物件調書では建ぺい率60%、容積率150%とされています。
住宅を検討する場合には重要な条件ですが、用途地域と建ぺい率・容積率だけで建てたい建物が確定するわけではありません。
建築物の用途、斜線制限、道路条件、そのほかの法令・条例などを含め、具体的な建築計画については知立市や建築士等への確認が必要です。
3.三河知立駅まで約350m
知立市の物件調書では、名鉄三河線「三河知立駅」まで約350m、知立市ミニバスの「三河知立駅」バス停も約350mとされています。
土地購入者にとって駅への距離は判断材料の一つです。
一方、不動産の価値は駅距離だけでは決まりません。今回の土地でも、道路、面積、形状、建築条件、周辺環境、購入後の利用目的などを合わせて見る必要があります。
4.以前は山屋敷町公民館の用地として利用
物件調書によると、この土地は2006年頃まで山屋敷町公民館の用地として、駐車場などに利用されていたとされています。
また、北西側にはネットフェンスがあり、補修・移設・撤去や隣接地権者との協議は買受人の責任で行う条件になっています。
土地を購入するときは、更地に見えても、
「何が残っているか」
「撤去が必要なものはないか」
まで確認する必要があります。
5.土壌・地盤・地下埋蔵物調査は行われていない
今回の物件で見落としたくないのがこの点です。
知立市は物件調書で、
- 土壌調査を行っていない
- 地盤調査を行っていない
- 地下埋蔵物調査を行っていない
と明記しています。
さらに土地は現況有姿で引き渡され、工作物、設備配管などの地下埋設物を含め、土地上・地中に存在するものを含んだ状態での引渡しとされています。
建物を建築する予定であれば、土地価格だけでなく、地盤調査や撤去・造成など追加費用が発生する可能性も考えて資金計画を立てる必要があります。
最低売却価格2,224万3,000円を「山屋敷町の相場」と考えてよい?
そのまま周辺の土地相場として使うことはできません。
今回の2,224万3,000円は、知立市が一般競争入札で設定した「最低売却価格」です。
最終的な落札価格ではありません。
また、土地価格を比較するときには、少なくとも次の条件をそろえて見る必要があります。
- 三河知立駅からの距離
- 土地面積
- 接している道路
- 間口と奥行き
- 土地形状
- 用途地域
- 建ぺい率・容積率
- 高低差
- 上下水道等の状況
- 境界・越境
- 地盤や地下埋設物
- 現況
- 売買条件
今回の最低売却価格は参考単価約13万8,000円/㎡、単純換算では約45.6万円/坪ですが、
「自分の山屋敷町の土地も坪45万円前後」
と判断することはできません。
逆に、今回の入札で最終的に落札価格が公表された場合も同じです。
実際に成立した価格は地域を見る一つの参考材料にはなりますが、対象地と条件が異なれば価格も変わります。
周辺に土地を持っている人には何が参考になる?
今回の市有地売却は、購入希望者だけでなく、山屋敷町や三河知立駅周辺に土地を所有している人にとっても確認しておきたい情報です。
ただし、「市有地がこの金額だから自分の土地も同額」と考えるのではなく、どの条件が評価されている土地なのかを比較する材料として見るのが適切です。
例えば、自分の土地について、
- 三河知立駅から何m程度か
- 前面道路は何mあるか
- 間口はどの程度あるか
- 40~50坪前後なのか、それより大きいのか
- 市街化区域か市街化調整区域か
- 用途地域は何か
- 古家が残っているか
- 高低差や擁壁があるか
- 建築プランを入れやすい形状か
を比較すると、今回の土地との違いが見えてきます。
これは不動産査定でも同じです。
町名が同じだから同じ坪単価になるのではなく、「買主が土地をどう使えるか」まで比較することが必要です。
買主は161.18㎡という面積だけを見ていない
対象地は約48.8坪です。
戸建住宅を検討する買主であれば、「約49坪ある」という数字だけでなく、
- 希望する住宅を配置できるか
- 駐車スペースを確保できるか
- 道路から車を入れやすいか
- 敷地を無駄なく使えるか
- フェンスなどの処理が必要か
- 地盤や地下埋設物の確認にどの程度費用が必要か
などを見ます。
そのため不動産では、面積×坪単価だけでは土地の価値を十分に判断できません。
周辺で土地を売却するときも、単に「近所の坪単価」を使うのではなく、購入者が実際に使いやすい土地かという視点を入れることが重要です。
入札を検討するなら「現地を見てから」が前提
知立市は今回、現地説明会を実施しないとしています。
その代わり、入札希望者に対し、自身で現地を確認するよう案内しています。現地確認用の駐車場はないため、公共交通機関の利用も案内されています。
入札前には少なくとも次の項目を確認しておきたいところです。
- 現地と物件調書が一致しているか
- 道路からの出入り
- 敷地の高低差
- フェンス等の位置
- 隣接地との状況
- 土地形状
- 周辺建物
- 建築予定の建物を配置できるか
- 地盤・地下埋設物調査の必要性
- 取得後に必要となる費用
また、疑問点がある場合、今回の入札では2026年9月28日午前9時から10月2日午後4時まで質問受付期間が設定されています。質問に対する回答は10月8日までに行われる予定です。
入札後に確認するのではなく、疑問点は質問受付期間中に整理しておくことが重要です。
契約条件も通常の土地購入と同じ感覚で見ない
市有地の一般競争入札では、通常の不動産仲介による土地購入とは手続きが異なります。
今回の実施要領では、現況有姿での引渡しに加え、契約内容に適合しない状態が見つかった場合の請求についても制限が定められています。
個人で消費者契約法上の「消費者」に該当する場合については、土地引渡しの日から2年間はその制限の例外とする条件も記載されています。
契約条件に関する判断は、実際の契約書・実施要領を確認したうえで行う必要があります。
「市から購入する土地だから問題はないだろう」と考えるのではなく、民間の土地を購入するときと同様に、土地そのものと契約条件の両方を確認してください。
市有地の購入と周辺不動産の相談先は分けて考える
今回の一般競争入札について、
- 入札参加資格
- 申込方法
- 必要書類
- 入札保証金
- 質問受付
- 契約条件
などを確認したい場合は、知立市企画部財務課の公式案内を確認するのが最優先です。
一方、
「この土地で希望する住宅を建てられるのか」
「最低売却価格は周辺価格と比べてどう考えればよいのか」
「自分が所有している山屋敷町の土地ならどの程度違うのか」
といった不動産そのものの判断は、土地条件や周辺市場を個別に整理する必要があります。
市有地の価格だけを見て判断せず、自分が購入する土地、自分が所有している土地の条件に置き換えて考えることが大切です。
ヒロセット不動産への相談について
ヒロセット不動産では、知立市を含む愛知県・西三河エリアについて、土地・戸建・空き家・相続不動産・土地活用などの相談を受け付けています。
今回の市有地そのものの入札条件や申込手続きは知立市への確認が必要ですが、
「近くに土地を持っているので価格の参考にしたい」
「自分の土地と今回の市有地の条件を比較したい」
「三河知立駅周辺の土地を売るか残すか考えたい」
といった段階であれば、不動産としての条件を整理することができます。
まだ売却を決めていなくても、道路、土地形状、用途地域、面積、周辺需要などを整理しておくと、今後の判断材料になります。
まとめ|注目すべきは2,224万円という価格だけではない
知立市山屋敷町東山11番22の市有地は、161.18㎡、最低売却価格2,224万3,000円で一般競争入札に付されます。
ただし、不動産を見るうえで重要なのは最低売却価格だけではありません。
今回の土地には、
- 三河知立駅まで約350m
- 南西側約5mの市道
- 第一種中高層住居専用地域
- 建ぺい率60%・容積率150%
- 約48.8坪
- 現況有姿での引渡し
- 土壌・地盤・地下埋蔵物調査未実施
という個別条件があります。
購入を検討している人は、入札価格を決める前に現地・建築条件・追加費用を確認してください。
周辺に土地を所有している人は、今回の価格をそのまま坪単価として使うのではなく、「自分の土地と何が違うのか」を比較する材料として見ると、不動産の価値を考えやすくなります。
よくある質問
Q.知立市山屋敷町東山の市有地はいくらから入札できますか?
最低売却価格は2,224万3,000円です。ただし、この価格で購入できるとは限りません。最低売却価格以上の有効な入札のうち、最も高い金額を提示した人が落札者になります。
Q.個人でも入札できますか?
実施要領では個人による申込みを想定した記載があります。ただし、入札参加資格や提出書類などの条件があります。参加を検討する場合は、知立市の最新の実施要領を確認してください。
Q.現地説明会はありますか?
知立市は現地説明会を実施しないとしています。入札を検討する人は自身で現地を確認する必要があります。現地確認用の駐車場はないため、市は公共交通機関の利用を案内しています。
Q.最低売却価格約45.6万円/坪は山屋敷町の土地相場ですか?
いいえ。約45.6万円/坪は、最低売却価格を面積で単純換算した数値にすぎません。実際の土地価格は道路、形状、駅距離、用途地域、間口、高低差、現況などによって異なるため、周辺土地へそのまま当てはめることはできません。
Q.周辺に所有している土地の価格を考える参考になりますか?
参考材料の一つにはなりますが、直接比較はできません。特に今回の土地は一般競争入札であり、最低売却価格と実際の落札価格も異なる可能性があります。面積・道路・用途地域・土地形状などをそろえて比較する必要があります。
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参考情報
知立市「市有地売却のご案内(知立市山屋敷町東山)」
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知立市「令和8年度 知立市有財産売払い 一般競争入札実施要領」
一般競争入札実施要領PDF
知立市「別紙 物件調書」
山屋敷町東山11番22 物件調書PDF



