名古屋市西区菊井にあるモリカワペーパー株式会社が、本社工場の建替えを行うことを2026年9月16日に正式発表しました。
現在の本社工場は西区菊井1丁目22-23。一時移転先は同じ菊井1丁目の22-2で、2026年9月24日から2027年6月頃までの予定です。建替え期間中も通常営業を続け、新本社完成後は現在地へ戻る予定とされています。
今回の発表は単なる事務所移転ではなく、現在地で事業を継続することを前提とした本社工場の建替えです。
名古屋駅にも比較的近い西区菊井周辺で、既存の製造拠点がどのように更新されていくのか。不動産や土地利用の視点からも確認しておきたい動きです。
この記事で分かること
- モリカワペーパー本社工場の建替え内容
- 一時移転先と移転期間
- 建替え期間中の営業について
- 一時移転先がどのような場所なのか
- 西区菊井周辺の土地利用を見るときのポイント
- 周辺で土地や建物を所有している人が確認したいこと
先に結論|9月24日から近隣へ一時移転中、現在地で本社工場を建替え
モリカワペーパーは2026年9月16日、本社工場の建替えに伴う一時移転を発表し、公式案内では2026年9月24日から2027年6月頃まで一時移転先で営業するとしています。
確認できている概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設 | モリカワペーパー株式会社 本社工場 |
| 現本社工場 | 名古屋市西区菊井1丁目22-23 |
| 内容 | 本社工場の建替え |
| 一時移転先 | 名古屋市西区菊井1丁目22-2 |
| 一時移転開始 | 2026年9月24日 |
| 移転期間 | 2027年6月頃まで予定 |
| 営業 | 建替え期間中も通常営業 |
| 建替え後 | 新本社完成後、現在地へ戻る予定 |
| 電話・FAX | 変更なし |
注意したいのは、2026年9月24日は一時移転先で営業を始める日であり、公式発表では建替え工事そのものの着工日とは明記されていないことです。
また、現時点の公式発表では、新本社工場の延床面積、階数、構造、施工会社、正確な完成日などは確認できません。
今後、新しい情報が公表された場合は内容が更新される可能性があります。
一時移転先は現在「倉庫」として掲載されている場所
今回の発表で興味深いのが、一時移転先です。
モリカワペーパー公式サイトの会社概要では、現在の拠点として次の3か所が掲載されています。
- 本社工場:西区菊井1丁目22-23
- 菊井工場:西区菊井1丁目7-22
- 倉庫:西区菊井1丁目22-2
つまり、今回の一時移転先である「菊井1丁目22-2」は、公式会社概要で倉庫として掲載されている既存拠点と同じ住所です。
本社機能を遠方へ移すのではなく、菊井周辺の既存拠点を利用しながら建替えを進める形になります。
ただし、一時移転に伴って倉庫内をどのように改修するのか、製造設備をどこまで移転するのかといった具体的な運用内容については、今回確認した公式発表では明らかにされていません。
モリカワペーパーはどのような会社?
モリカワペーパーは1922年創業の紙加工会社です。
公式サイトによると、紙の貼り合わせ加工、ロールエンボス加工、打ち抜き加工、印刷・箔押し、紙製品の設計・製作などを行っています。
現在も本社工場、菊井工場、倉庫と複数の拠点を菊井一丁目に置いています。
今回の計画は「別の地域へ工場を移転する」という発表ではありません。
現在地で本社工場を建替え、完成後に戻る予定であることがポイントです。
西区菊井は「住宅地か工場地か」だけでは見られない地域
名古屋市西区南部は、住宅、事業所、商業施設などが混在する市街地です。
名古屋市も西区について、名古屋駅に近い地域に産業技術記念館やノリタケの森があるなど、産業文化との関わりが深い地域として紹介しています。
また、菊井一丁目の一部を含む江西地域について、市は明治から大正期にかけて日本陶器や豊田織布菊井工場などが立地し、発展してきた歴史を紹介しています。
そのため、菊井周辺の不動産を見る場合、
「住宅地だから住宅用地」
「工場があるから工場用地」
と単純には判断できません。
現在どのような建物があるかだけでなく、都市計画上どの用途が認められている土地なのか、道路条件や敷地条件がどうなっているのかを確認する必要があります。
工場の建替え=周辺地価の上昇、とは判断できない
今回のような工場建替えがあると、
「周辺の土地も価値が上がるのではないか」
「事業用地として売れるようになるのではないか」
と考える方もいるかもしれません。
しかし、1社の工場建替えだけを理由に、周辺の地価上昇や事業用需要の拡大を断定することはできません。
周辺土地の利用可能性を考える場合は、
- 用途地域
- 建ぺい率・容積率
- 前面道路の幅員や道路種別
- 接道間口
- 敷地面積・形状
- 周辺住宅との位置関係
- 車両や搬入動線
- 建築できる建物用途
などを土地ごとに確認する必要があります。
名古屋市では、都市計画情報提供サービスで用途地域、建ぺい率・容積率、区域区分、防火地域・準防火地域などを確認できます。
実際の建替え・新築・用途変更が可能かどうかについては、行政や建築士などへの個別確認が必要です。
不動産所有者が今回の建替えから考えたいこと
工場の建替えニュースで土地所有者が見るべきなのは、「土地価格が上がるかどうか」だけではありません。
むしろ参考になるのは、既存企業がその場所を今後も使い続ける選択をしているという事実です。
今回、モリカワペーパーは本社工場を他地域へ完全移転するのではなく、建替え後に現在地へ戻る予定と発表しています。
ただし、そこから周辺土地の価値まで直接推測することはできません。
周辺で土地や古い建物を所有している場合は、自分の不動産について、
- 現在の建物を建替えられるのか
- 住宅以外の用途も検討できるのか
- 賃貸や事業用地として使えるのか
- 建物を残す方がよいのか
- 更地にした場合にどのような用途が考えられるのか
- 売却する場合は個人と事業者のどちらが買主になり得るのか
を整理する方が実務的です。
近くに工場があるというだけで、同じ用途の建物を建てられるとは限りません。
買主は「立地」だけではなく土地の使いやすさを見る
菊井周辺のような市街地で土地や建物を売却する場合、買主が見るのは住所だけではありません。
住宅用地を探す人なら、
- 建物を配置しやすい形状か
- 駐車スペースが取れるか
- 前面道路へ車が出入りしやすいか
- 周辺環境は住宅用途に合っているか
といった点を確認します。
一方、事業用地を検討する法人なら、
- 建物用途が都市計画上可能か
- 搬入車両が出入りできるか
- 必要な床面積を確保できるか
- 周辺住宅との関係
- 建物や設備の更新が可能か
などを確認します。
土地の評価は「坪単価×面積」だけで決まるわけではありません。
誰が、どのような用途で使える土地なのかまで考えることで、不動産の見方が変わります。
名古屋市の土地活用については、名古屋市で土地活用を考える前に注意したいポイント|賃貸・売却・保有の判断基準でも整理しています。
西区菊井周辺で土地・建物を所有している場合に確認したい資料
自分の不動産の条件を確認する場合、次の資料があると整理しやすくなります。
- 固定資産税納税通知書・課税明細書
- 登記事項証明書
- 公図
- 地積測量図・確定測量図
- 境界確認書
- 建築確認関係書類
- 建物図面
- 賃貸している場合は賃貸借契約書
- 過去の修繕・改修資料
すべて揃っている必要はありません。
所在地が分かれば、用途地域や道路、土地形状など、公開情報から確認できることもあります。
ヒロセット不動産への相談について
今回の工場建替えを見て、
「自分が持っている古い建物も建替えられるのだろうか」
「土地を住宅以外に使える可能性はあるのか」
「このまま保有するか、活用するか、売却するか迷っている」
という方もいるかもしれません。
まだ売却すると決めていない段階でも、土地や建物の条件を整理することはできます。
名古屋市の不動産については、用途地域、道路、土地形状、現在の建物、周辺の土地利用などを確認しながら、売却・保有・活用の選択肢を比較することが大切です。
名古屋市内の不動産売却・土地・空き家・収益物件については、名古屋市の不動産売却相談|土地・戸建・空き家・相続・収益物件の整理窓口もご覧ください。
まとめ|モリカワペーパー本社工場は現在地で建替えへ
モリカワペーパーは2026年9月16日、本社工場の建替えに伴う一時移転を正式発表しました。
一時移転は9月24日から2027年6月頃までの予定で、建替え期間中も通常営業を継続し、新本社完成後は現在地へ戻る予定です。
一時移転先の菊井1丁目22-2は、会社概要で現在「倉庫」として掲載されている住所です。
今回の建替えだけから周辺地価や不動産需要の変化を判断することはできません。
一方、菊井周辺で土地や古い建物を所有している方にとっては、自分の不動産について「建替え」「活用」「売却」「保有」の可能性を確認するきっかけにはなります。
土地利用は、周辺施設だけでなく、用途地域、道路、間口、敷地形状、建築用途などを個別に確認して判断することが大切です。
よくある質問
Q.モリカワペーパー本社工場はどこへ移転するのですか?
一時移転先は名古屋市西区菊井1丁目22-2です。完全移転ではなく、2027年6月頃までの一時移転予定で、新本社完成後は現在の本社工場所在地へ戻る予定と発表されています。
Q.本社工場はいつから建替え工事が始まりますか?
公式発表では9月24日から一時移転先で営業するとされていますが、工事そのものの着工日は明記されていません。工期や建築計画の詳細は今後の公表情報を確認する必要があります。
Q.新しい本社工場はいつ完成しますか?
一時移転期間は2027年6月頃までの予定ですが、新本社工場の正確な完成日までは公表されていません。計画変更の可能性もあるため、今後の企業発表を確認する必要があります。
Q.工場建替えで周辺の土地価格は上がりますか?
今回の工場建替えだけを根拠に、周辺地価が上昇すると判断することはできません。不動産価格は用途地域、駅距離、道路、土地形状、面積、周辺需要など複数の条件によって変わります。
Q.菊井周辺に土地を持っています。事業用地として使えますか?
土地ごとの確認が必要です。用途地域、道路、建ぺい率・容積率、敷地形状、建物用途などによって利用できる内容は異なります。近隣に工場があるだけでは、同じ用途が認められるとは限りません。
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参考情報
モリカワペーパー株式会社「本社工場建替えに伴う一時移転のお知らせ」(2026年9月16日)
モリカワペーパー株式会社「会社概要」
名古屋市「西区の紹介」
名古屋市「江西学区(西区)の紹介」
名古屋市「都市計画情報提供サービス」



