安城市篠目町にある旧「愛知県種鶏場」跡地について、今後の活用が注目されています。
跡地は約3.8haの大規模な土地で、安城市はこの周辺を「農業イノベーション創出ゾーン」に位置付けています。
ただし、2026年10月時点で、
- 具体的に何が建つのか
- どの企業が進出するのか
- いつ着工するのか
- いつ開業するのか
は公表されていません。
現段階では、農業関連の新しい拠点を目指す方向性はあるものの、具体的な開発内容は未確定と考えるのが適切です。
先に結論|農業イノベーション拠点を検討中、施設内容は未定
現在確認できる内容をまとめると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 安城市篠目町古林30-6 |
| 対象面積 | 約38,000㎡(約3.8ha) |
| 都市計画 | 市街化調整区域 |
| 主な所有者 | JAあいち中央、安城市など |
| 活用方針 | 農業イノベーション拠点 |
| 具体的施設 | 未公表 |
| 進出企業 | 未公表 |
| 着工時期 | 未公表 |
| 開業時期 | 未公表 |
| 現在の一部利用 | 本格活用まで土地貸付 |
「大型商業施設ができる」「住宅地になる」といった計画は、現在確認できません。
愛知県種鶏場跡地は約3.8ha
旧愛知県種鶏場は、安城市篠目町古林にありました。
種鶏場は小牧市へ移転し、安城市の旧施設は解体・原状復帰が進められました。
跡地全体の面積は約38,000㎡です。
主な所有状況は次のとおりです。
| 所有区分 | 面積 |
|---|---|
| あいち中央農業協同組合 | 25,996.89㎡ |
| 安城市 | 4,527.35㎡ |
| 安城市ほか4名 | 7,246.18㎡ |
| 私有地 | 254.91㎡ |
約3.8haすべてを安城市が所有しているわけではありません。
複数の地権者が関係するため、本格的な一体利用には土地利用条件の整理も必要になります。
「農業イノベーション創出ゾーン」とは?
安城市は、第9次安城市総合計画でこの周辺を農業イノベーション創出ゾーンに位置付けています。
近くには、
- 愛知県立安城農林高等学校
- 愛知県の農業関係機関
- JAあいち中央
など、農業に関係する施設・組織があります。
安城市が2024年度に実施した跡地活用検討では、
- 先端技術の研究・実証
- 新しい農業技術の活用
- 新たなバリューチェーンの構築
- 農業の新しい価値を生み出す拠点
といった方向性が検討されています。
2024年度の検討業務では、有限責任監査法人トーマツ名古屋事務所が優先交渉権者となりました。
2025年度の追加検討は当初計画どおり進まなかった
2025年度当初予算では、跡地活用をさらに具体化するため、
1,700万円
の「農業イノベーション調査検討委託料」が計上されていました。
予定されていたのは、
- 民間事業者へのヒアリング
- 公募条件の整理
- 要求水準の検討
などです。
しかし、その後この委託料は全額減額されています。
減額の具体的な理由は、公表資料だけでは確認できません。
そのため、
「農業イノベーション構想が中止された」
と判断することはできませんが、当初想定されたスケジュールどおりには進んでいないとみられます。
現在は一部を暫定的に貸し付け
跡地が完全に使われていないわけではありません。
安城市が普通財産として管理する土地については、本格的な跡地活用が始まるまでの間、民間への貸し付けが行われています。
安城市資料では、
2025年3月10日から土地の貸し付けを開始
したことが確認できます。
ただし、これはあくまで暫定利用です。
土地貸付が始まったことを、農業イノベーション拠点の事業者が決まったという意味に捉えることはできません。
全域が市街化調整区域
不動産の視点で重要なのが、対象となる約3.8haがすべて市街化調整区域であることです。
市街化調整区域では、原則として自由に住宅地・店舗・工場などを開発できるわけではありません。
そのため、
「広い土地だから住宅地にすればよい」
「大型店舗を誘致できる」
「物流施設を建てられる」
と単純に判断することはできません。
実際に何を整備できるかは、今後決定する施設用途や都市計画法上の許可条件などを確認する必要があります。
篠目町周辺の地価への影響は?
約3.8haという大きな土地のため、開発内容によっては将来的に周辺の人や車の流れが変化する可能性があります。
ただし、現在は施設内容や事業者、交通計画などが決まっていません。
そのため、
「種鶏場跡地の開発で篠目町の地価が上がる」
と現段階で判断できる根拠はありません。
周辺の土地価格については、跡地計画とは別に、
- 市街化区域・市街化調整区域
- 前面道路
- 土地形状
- 間口
- 建築可能用途
- 駅までの距離
- 実際の成約事例
などを確認する必要があります。
今後注目したいポイント
今後、種鶏場跡地の計画が本格的に動いたかどうかを見るうえでは、
- 民間事業者の公募
- 具体的な施設内容
- 土地の貸付・利用条件
- 開発許可などの手続き
- 周辺道路整備
- 着工時期
- 供用開始時期
が重要です。
これらが公表されれば、「構想段階」から「事業化段階」へ進んだことが分かりやすくなります。
まとめ|約3.8haの活用方針はあるが、具体的な開発はまだ未定
愛知県種鶏場跡地は、安城市篠目町にある約3.8haの大規模な土地です。
安城市は、
農業イノベーション創出ゾーンの中核となる拠点
として活用を検討しています。
一方、2026年10月時点では、
具体的な施設・進出企業・着工時期・開業時期は公表されていません。
また、
- 全域が市街化調整区域
- 複数の地権者が存在
- 市所有部分は本格活用まで暫定貸付
という条件があります。
今後は「農業イノベーション」という構想だけではなく、事業者公募や具体的な土地利用計画が発表されるかが最大の注目点です。
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参考情報
安城市|愛知県種鶏場跡地の活用検討業務委託
https://www.city.anjo.aichi.jp/zigyo/nogyo/anjonogyo/shukeizyoproposal.html
安城市|種鶏場跡地概要
https://www.city.anjo.aichi.jp/zigyo/nogyo/anjonogyo/documents/11syukeizyougaiyou.pdf
安城市|事務事業総点検
https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/gyokaku/gyoseikaikaku/gyoseihyoka5.html
安城市|開発許可制度
https://www.city.anjo.aichi.jp/zigyo/syoko/kyoka/kenchikushidokaihatsu/kaihatsukyokaseido.html



