株式会社はなまるは2026年9月16日、愛知県で発生した大雨による冠水・浸水被害への対応として、稲沢市野崎町に「名古屋臨時第一ヤード」を開設したと発表しました。実際の開設日は9月15日です。
名称に「名古屋」とありますが、所在地は名古屋市ではなく愛知県稲沢市野崎町手ケ島29-1です。被災地域から引き取った浸水・水没車両を受け入れるための臨時拠点として設けられました。
今回の動きは恒久的な新工場や営業拠点の開設とは性格が異なります。一方、地域の不動産という視点では、「まとまった土地が災害時にどのような用途で使われるのか」を考える材料にもなります。
この記事で分かること
- 名古屋臨時第一ヤードの開設日・所在地・目的
- なぜ稲沢市に臨時ヤードが設けられたのか
- 稲沢市で9月8日に発生した大雨の状況
- 既存の「名古屋車輌管理センター」と今回の臨時ヤードの違い
- 事業用地・遊休地を見るときに土地所有者が確認したいポイント
先に結論|9月15日、稲沢市野崎町に被災車両の受入拠点が開設
株式会社はなまるが公表した「名古屋臨時第一ヤード」の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 名古屋臨時第一ヤード |
| 所在地 | 愛知県稲沢市野崎町手ケ島29-1 |
| 開設日 | 2026年9月15日(火) |
| 公表日 | 2026年9月16日 |
| 施設の役割 | 浸水・水没した被災車両の受入・保管拠点 |
| 開設理由 | 愛知県で発生した大雨、道路冠水・浸水被害への対応 |
| 位置付け | 臨時ヤード |
| 収容可能台数 | 今回確認した公表資料では確認できません |
| 運用終了時期 | 今回確認した公表資料では確認できません |
特に注意したいのは、株式会社はなまるが「臨時ヤード」として発表していることです。
現時点では、恒久的な車両管理拠点へ転換するのか、土地を購入したのか借りているのか、どの程度の期間使用するのかといった情報は公表資料から確認できません。
したがって、「稲沢市に新しい恒久拠点ができた」と読み替えるのは適切ではありません。
なぜ名古屋臨時第一ヤードが開設された?
直接の目的は、愛知県内で発生した大雨によって浸水・水没した車両の受け入れ場所を確保することです。
株式会社はなまるが運営する車買取サービス「ソコカラ」は、9月8日からの大雨を受け、9月9日に愛知県の被災車両へ対応する「災害復興支援チーム」の設置を発表していました。
道路冠水などで動かせなくなった車両を引き取り、その後の受け入れ・保管まで行うための体制を拡充するなかで、新たに稲沢市野崎町の臨時ヤードが開設された形です。
稲沢市でも9月8日に大雨被害が発生
今回の発表は愛知県全体の大雨被害への対応ですが、稲沢市自身も2026年9月8日に大雨の影響を受けています。
稲沢市によると、9月8日は、
- 14時からの1時間:41.0mm
- 15時からの1時間:68.0mm
- 6時から23時までの累計雨量:137.5mm
- 道路冠水による市道通行止め:12カ所
- 住家等被害:15件(9月14日時点)
と報告されています。
ただし、これらの被害と「野崎町手ケ島29-1」という個別の土地がどのように関係していたかまでは、公表情報だけでは確認できません。
「この場所自体が浸水したからヤードになった」「被災地域の中心だから選ばれた」といった推測はできません。
「名古屋臨時第一ヤード」なのに所在地は稲沢市
名称だけを見ると名古屋市内の施設と考えやすいですが、所在地は稲沢市野崎町手ケ島29-1です。
地域の開発・出店情報では、施設名称と実際の自治体が一致しないことがあります。
今回も「名古屋」という名称だけで場所を判断せず、所在地まで確認しておく必要があります。
株式会社はなまるは稲沢市に既存拠点もある
もう一つ整理しておきたいのが、今回の施設が「株式会社はなまるにとって愛知県初の拠点」という意味ではないことです。
同社は愛知県の大雨対応を発表した際、既存の受け入れ先として、
- 名古屋車輌管理センター:稲沢市平和町鷲尾298
- 春日井車輌管理センター:春日井市廻間町680-4
などを案内しています。
その時点で公表されていた収容可能台数は、名古屋車輌管理センターが約200台、春日井車輌管理センターが約1,100台でした。収容可能台数は状況により変動するとされています。
今回の「名古屋臨時第一ヤード」は、これらとは別に被災車両の受け入れ能力を追加するため開設された臨時拠点と理解するのが適切です。
今回の開設で「確認できること」と「まだ分からないこと」
地域の新規施設情報では、公表された事実と推測を分けて考えることが大切です。
| 確認できること | 現時点では確認できないこと |
|---|---|
| 稲沢市野崎町に臨時ヤードが開設された | いつまで使用するのか |
| 開設日は2026年9月15日 | 収容可能台数 |
| 被災車両の受入拠点である | 敷地面積 |
| 愛知県の大雨対応が目的 | 土地を購入したのか借りたのか |
| 株式会社はなまるが開設を公表した | 将来恒久拠点になるのか |
| 浸水・水没車両を受け入れる | 日々の車両搬出入台数 |
特に土地所有者にとっては、「企業が土地を使い始めた」という事実だけから、周辺の事業用地需要や土地価格の変化まで結論付けないことが大切です。
不動産の視点|臨時ヤード開設から何が分かる?
今回のニュースで不動産の視点から注目したいのは、土地の使われ方です。
車両を受け入れるヤードでは、建物を建てられるかどうかだけでなく、
- 一定の敷地面積を確保できるか
- 車両が進入・退出しやすいか
- 前面道路との関係
- 土地の間口や形状
- 車両を敷地内で動かせるか
- 周辺土地利用との関係
- 排水・浸水リスク
- 都市計画上の土地利用条件
などが実際の使いやすさに関係します。
同じ1,000㎡、2,000㎡という土地でも、間口が狭い土地と大型車両が出入りしやすい土地では、事業者から見た利用可能性は同じではありません。
「広い土地=事業用地として使える」ではない
土地所有者からすると、
「広い空き地だから車両置場として貸せるのでは」
と考えることもあります。
しかし、面積だけでは判断できません。
都市計画、市街化区域・市街化調整区域、現在の地目、接道、周辺環境、計画する利用内容などによって確認事項は変わります。
農地であれば農地法上の手続きが関係する場合もあります。
そのため、具体的に貸地や車両置場として利用する場合は、土地ごとに行政や専門家への確認が必要です。
稲沢市で土地を見るなら水害リスクも個別に確認したい
2026年9月8日の大雨では、稲沢市内でも道路冠水などが確認されました。
土地を住宅用・事業用のどちらで検討する場合でも、水害リスクは「市内だから一律」と考えず、個別の場所で確認することが大切です。
稲沢市は洪水ハザードマップを公開しており、日光川流域、新川流域、庄内川、木曽川の支川などが氾濫した場合の想定浸水状況を確認できます。
市も、ハザードマップの浸水範囲や深さはシミュレーションによるものであり、雨の降り方によっては想定区域外でも浸水する可能性があると注意喚起しています。
なお、今回の名古屋臨時第一ヤードの所在地について具体的に何mの浸水想定区域に該当するのかは、この記事では断定していません。
個別の不動産を検討するときは、稲沢市のWeb版ハザードマップなどで所在地を指定して確認することをおすすめします。
土地所有者は「周辺に施設ができた」だけで判断しない
近くに新しい事業所や物流関連施設ができると、
「自分の土地も事業用として貸せるのでは?」
「土地価格が上がるのでは?」
と考えることがあります。
しかし、一つの施設開設だけで周辺不動産の価格上昇や事業用地需要の拡大を判断することはできません。
特に今回の施設は臨時ヤードです。
周辺に土地を所有している場合は、今回のニュースそのものより、
- 自分の土地の用途地域・都市計画
- 市街化区域か市街化調整区域か
- 前面道路と接道状況
- 土地の面積・間口・形状
- 車両の出入りが可能か
- 周辺の住宅・工場・事業所との関係
- 浸水想定・排水条件
- 現在の土地利用と将来の使い道
を確認する方が、土地の可能性を判断するうえでは実務的です。
稲沢市は都市計画図のほか、用途地域などを検索できる地図情報システム「MAP de いなざわ!」も案内しています。なお、市は公開されている都市計画情報について参考図として利用し、詳細は都市計画課へ確認するよう案内しています。
遊休地や事業用地は「売る・貸す・残す」を比較する
使っていない土地があっても、すぐに売却する必要があるとは限りません。
土地の条件によっては、
| 選択肢 | 確認したいこと |
|---|---|
| そのまま保有 | 管理費・固定資産税・将来の利用予定 |
| 貸地 | 借り手需要、契約条件、返還条件 |
| 車両・資材置場等 | 法令、道路、近隣、地面・排水条件 |
| 建築して活用 | 用途地域、建築条件、需要、投資額 |
| 売却 | 想定買主、土地条件、市場性 |
| 将来利用まで暫定活用 | 利用期間、原状回復、解約条件 |
などを比較できます。
特に一時的に土地を貸す場合は、「賃料がいくらになるか」だけでなく、契約終了時にどの状態で土地を返してもらうのか、舗装や設備をどう扱うのかといった条件まで整理しておく必要があります。
ヒロセット不動産への相談について
地域で新しい事業所やヤードが開設されたとき、
「近くに持っている土地にも事業用地として可能性があるのか」
「何年も使っていない土地を貸すことはできないか」
「このまま持つか、貸すか、売却するか比較したい」
と考える土地所有者の方もいると思います。
ただし、周辺の一つの土地利用事例だけで、自分の土地の用途を決めることはできません。
まずは用途地域、道路、間口、土地形状、現在の利用状況、法令上の条件などを整理したうえで、保有・貸地・土地活用・売却を比較することが大切です。
ヒロセット不動産では、まだ売却すると決めていない段階から、土地・遊休地・事業用不動産についてご相談いただけます。
「土地の使い道だけ確認したい」という段階でも構いません。
固定資産税納税通知書や測量図などがあれば確認しやすくなりますが、資料がすべてそろっていなくても、所在地と現在分かっている状況から整理できます。
まとめ|名古屋臨時第一ヤードは「大雨対応の臨時拠点」として確認する
株式会社はなまるは2026年9月15日、稲沢市野崎町手ケ島29-1に「名古屋臨時第一ヤード」を開設しました。
目的は、愛知県で発生した大雨により浸水・水没した被災車両の受入先を追加で確保することです。
現時点では「臨時ヤード」として発表されており、敷地面積、収容可能台数、運用終了時期、土地の取得・賃貸関係などは今回確認した公表情報では分かりません。
そのため、この開設だけから周辺土地の価格や将来の事業用地需要を判断するのは早計です。
一方、土地所有者にとっては、地域の土地が住宅以外にどのような用途で利用されているかを見る材料にはなります。
周辺の変化が気になったときは、まず自分の土地の用途地域、道路、形状、水害リスクなどを確認しておくと、将来「売る・貸す・使う・残す」を比較しやすくなります。
よくある質問
Q.名古屋臨時第一ヤードはどこにありますか?
所在地は愛知県稲沢市野崎町手ケ島29-1です。「名古屋臨時第一ヤード」という名称ですが、名古屋市内ではありません。株式会社はなまるが2026年9月16日に所在地を公表しています。
Q.名古屋臨時第一ヤードはいつ開設されましたか?
2026年9月15日(火)に開設されました。株式会社はなまるによる開設発表は翌9月16日です。愛知県で発生した大雨による浸水・水没車両を受け入れる臨時拠点として設けられました。
Q.今後もずっと使用される施設ですか?
現時点では恒久施設とは確認できません。公式発表では「臨時ヤード」とされています。使用期間や閉鎖時期、将来の恒久拠点化については今回確認した公表資料には記載されていません。
Q.何台の被災車両を保管できますか?
名古屋臨時第一ヤードの収容可能台数は、2026年9月16日の公表資料では確認できません。既存の名古屋車輌管理センターなどとは別の施設なので、既存拠点の収容台数と混同しないよう注意が必要です。
Q.ヤードの開設で周辺の土地価格は上がりますか?
今回の臨時ヤード開設だけで土地価格が上昇すると判断することはできません。不動産価格や事業用地としての評価は、道路、用途地域、土地形状、面積、周辺需要、ハザードなど複数の条件によって変わります。
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参考情報
・株式会社はなまる「相次ぐ大雨・水害を受け、千葉・福井・愛知に臨時ヤードを開設」
2026年9月16日の株式会社はなまる発表
・株式会社はなまる「9月8日からの大雨により被災された愛知県の皆さまへ」
株式会社はなまる公式情報
・稲沢市「令和8年9月8日(火)の大雨について」
・稲沢市「洪水ハザードマップ」
・稲沢市「稲沢市都市計画図」
※2026年9月16日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。臨時ヤードの運用状況などは今後変更・追加公表される可能性があります。



