名古屋市瑞穂区の妙音通・河岸町から南区呼続にかけて、名鉄名古屋本線の高架化を含む「山崎川橋りょう改築及び呼続駅付近高架化事業」が進められています。

事業区間は瑞穂区妙音通から南区呼続二丁目までの約0.8km。2026年時点では工事完成後の姿が決まった段階ではなく、用地取得や詳細設計が進められている途中です。

この記事では、2026年時点の高架化事業の進捗、山崎川橋りょう改築の目的、河岸町線など周辺道路との関係、事業区域内で必要になる可能性がある手続きを整理します。

この記事で分かること

  • 妙音通~呼続で進む名鉄高架化事業の現在
  • 山崎川橋りょうを改築する理由
  • 河岸町線など周辺道路との関係
  • 周辺土地を売却するときに確認したいポイント
  • 事業区域内の土地に関係する都市計画法上の注意点

結論|妙音通・河岸町では「高架化するか」より自分の土地との位置関係が重要

妙音通・河岸町周辺の土地所有者にとって重要なのは、高架化事業があるという事実だけではありません。

確認したいのは、

「自分の土地が事業区域・都市計画道路とどのような位置関係にあるのか」

です。

名古屋市によると、対象となるのは瑞穂区妙音通から南区呼続二丁目まで約0.8kmで、事業期間は2020年度から2037年度までの予定です。山崎川橋りょうの改築と名鉄線の立体交差化を行い、2か所の踏切を除却する計画となっています。2026年4月3日時点では、事業に必要な土地について関係者との用地交渉が進められています。

また、2026年に公表された名古屋市資料では、用地取得について「概ね半分程度進んでいる」と説明されています。完成目標は2037年度ですが、今後の設計や協議によって変更される可能性があります。

したがって、周辺不動産については「完成後どうなるか」だけを見るのではなく、現在の事業区域、用地取得対象、道路計画を確認したうえで売却・建替え・保有を判断する必要があります。

名鉄名古屋本線山崎川橋りょう改築・呼続駅付近高架化事業とは

事業の概要は次のとおりです。

項目内容
事業名名鉄名古屋本線山崎川橋りょう改築及び呼続駅付近高架化事業
事業区間瑞穂区妙音通~南区呼続二丁目
事業延長約0.8km
事業期間2020年度~2037年度予定
主な内容山崎川橋りょう改築、鉄道高架化、踏切2か所の除却
用地取得2021年7月から着手
2026年時点用地取得・詳細設計を進行

名古屋市がこの事業を進める大きな理由の一つが、山崎川の治水です。

現在の名鉄名古屋本線山崎川橋りょうは河川の断面を阻害する要因となっており、名古屋市は橋りょうを改築して河積を確保するとともに、高架化によって踏切事故の解消などを図るとしています。

単なる「駅周辺の高架化工事」ではなく、鉄道、河川、道路を一体的に整理する都市基盤整備と考えた方が分かりやすい事業です。

瑞穂区側では「河岸町線」に注目

土地所有者が特に確認しておきたいのが、鉄道だけでなく周辺道路の計画です。

この事業に合わせて、

  • 河岸町線
  • 呼続1号線
  • 呼続2号線
  • 呼続3号線
  • 呼続4号線

の都市計画道路が設定されています。

瑞穂区側の河岸町線は、瑞穂区河岸町3丁目に位置する延長約140m、幅員6mの区画街路として都市計画決定されています。

名古屋市が公開している事業平面図でも、名鉄線、山崎川とともに河岸町線の位置が示されています。

そのため、特に河岸町3丁目や妙音通から名鉄線・山崎川に近い土地では、「線路が高架になる」という情報だけで土地を評価するのではなく、道路計画との位置関係まで確認する必要があります。

高架化で変わるのは鉄道だけではない

この事業では、名鉄線の高架化に加えて、山崎川橋りょうの改築、踏切2か所の除却、側道・都市計画道路の整備が一体で進められます。

そのため、周辺で重要なのは「高架になるか」だけでなく、河岸町線などの道路配置、用地取得範囲、工事中と完成後の交通動線がどうなるかです。特に事業区域にかかる土地については、名古屋市の事業平面図と地番を照合して確認する必要があります。

事業区域に入る土地は普通に売却できる?

都市計画事業の事業区域内では、通常の土地と同じように何も確認せず売却を進めるのは適切ではありません。

名古屋市によると、都市計画事業の認可が告示された事業区域では、事業施行者以外の第三者へ土地・建物等を有償で譲渡しようとする場合、都市計画法に基づく届出が必要になる場合があります。

届出後、一定期間は第三者へ譲渡できないなどの制限もあります。

また、事業施行区域内で事業の妨げになるおそれのある土地の形質変更や建築物・工作物の建設などについては、都市計画法第65条に基づく規制があります。名古屋市は、事業施行区域では原則として事業の障害となる行為は許可対象にならず、一定の条件に該当する場合に限って許可を受けられると案内しています。

ただし、これらの規制が自分の土地に実際に適用されるかは、所在地と事業区域との位置関係によって異なります。

「妙音通だから対象」「河岸町だから全部対象」という意味ではありません。

地番単位で確認することが重要です。

「桜駅~本星崎駅間」の高架化とは別の事業

検索すると、名鉄名古屋本線の別の高架化計画も出てくるため注意が必要です。

現在進んでいる「山崎川橋りょう改築及び呼続駅付近高架化事業」は、妙音通から呼続二丁目まで約0.8kmの事業です。

一方、名古屋市では、呼続駅の南側から天白川まで約3.9kmについて、踏切12か所を除却する「名鉄名古屋本線(桜駅~本星崎駅間)連続立体交差事業」も検討しています。

こちらは2026年7月時点で事業化に向けた検討・調整段階です。

同じ名鉄名古屋本線の高架化ですが、事業段階も対象区間も異なります。

妙音通・河岸町の土地を確認するときは、まず約0.8kmの山崎川橋りょう・呼続駅付近高架化事業を確認する必要があります。

妙音通・河岸町で不動産を所有している人が確認したい5項目

売却・建替え・相続を考える前に、最低限次の5点を確認しておくと整理しやすくなります。

  1. 所有地の正確な地番
  2. 事業区域・都市計画道路との位置関係
  3. 現在と将来の接道条件
  4. 土地の一部が取得対象となる可能性
  5. 建替え・土地利用に関係する都市計画法上の制限

特に「住所」だけでは正確に判断できない場合があります。

公図、登記事項証明書、測量図などで地番・境界を確認し、必要に応じて名古屋市の担当窓口で事業区域との関係を確認することが重要です。

まとめ|妙音通〜呼続では高架化・橋りょう改築・道路整備を一体で確認

名鉄名古屋本線の山崎川橋りょう改築・呼続駅付近高架化事業は、瑞穂区妙音通から南区呼続二丁目まで約0.8kmで進められています。

2026年時点では用地取得と詳細設計が進められており、事業期間は2037年度までの予定です。山崎川橋りょうの改築、鉄道高架化、踏切2か所の除却に加え、河岸町線など周辺道路の整備も関係します。

今後は用地取得の進捗、工事着手時期、仮線・高架橋の施工計画、呼続駅の構造、周辺道路の整備内容などが重要な確認ポイントです。

よくある質問

Q. 事業区間はどこですか?

瑞穂区妙音通から南区呼続二丁目までの約0.8kmです。

Q. いつ完成する予定ですか?

事業期間は2037年度までの予定です。今後の設計・用地取得・工事状況によって変更される可能性があります。

Q. どの踏切がなくなりますか?

事業では2か所の踏切除却が予定されています。具体的な位置は名古屋市が公開する事業平面図で確認できます。

Q. 事業区域内の土地には手続き上の制限がありますか?

都市計画事業の事業区域では、土地・建物の有償譲渡や建築・土地の形質変更などについて届出・許可が必要になる場合があります。個別の土地が対象かどうかは地番と事業区域を照合して確認する必要があります。

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参考情報

名古屋市「名鉄名古屋本線山崎川橋りょう改築及び呼続駅付近高架化事業」 名古屋市公式ページ

名古屋市「用地の取得と補償」 名古屋市公式ページ

※事業内容・事業期間・計画図等は変更される可能性があります。個別の土地が事業区域に含まれるか、建築・売却時にどの手続きが必要になるかについては、最新資料および関係行政機関への確認が必要です。